- 犬種
- グレート・デーン
- 原産
- ドイツ
- 役割
- 警備犬
- サイズ
- 大型犬
- オスの体高
- 76〜81cm
- オスの体重
- 45〜54kg
- メスの体高
- 71〜76cm
- メスの体重
- 45〜54kg
- 2014年のJKCの登録件数
- 372頭
今回の記事の目次
歴史
グレート・デーンはドイツ原産の使役犬です。
チベタン・マスティフの系統の犬だと考えられていて、古代の戦争にも使用されたモロシアン・タイプの犬種が基礎になり、長い時間をかけながら、グレーハウンドやアイリッシュ・ウルフハウンドなどとの交配によって1300年頃には、完成していたと考えられます。
17世紀頃にはドイツでイノシシ狩りの犬として活躍し、ボア・ハウンド(イノシシ犬)と呼ばれていました。
イノシシ狩りの際に耳を食いちぎられないために断耳されるようになりました。
のちに護身用の番犬として王侯貴族等の位の高い人々が飼うようになり、今でもドイツではグレート・デーンは特別扱いされています。
グレート・デーンは、デンマークの原産の巨大な犬という意味ですが、実際はデンマーク原産は間違いです。
ドイツ原産の犬種で、ヨーロッパでは「ドイチェ・ドッゲ」(ドイツの犬)のという名が正式なものとなっています。
ドイツでは、ボア・ハウンドをはじめ、様々な地名による呼び名が混在し、統一された犬種名がありませんでした。
その隙をフランスに突かれましったのです。
当時、歴史的にドイツと敵対関係であったフランスでは、デンマークでの呼び名の、「グラン・ダノワ」(デンマークの大きな犬)を正式名称としました。
イギリスもこれに同調し、グレート・デーンという名前を広めました。
最近になってドイツ側の要請を受け入れ、グレート・デーンの原産国はドイツだと認められるようになりましたが、英語圏では依然としてグレート・デーンの呼び名で通っています。
特徴
全犬種の中で最も体高が高い犬として知られています。犬というよりは馬に近いほど巨大な犬種です。
スラリとした長い脚と引き締まった体の美しい体型をしています。
立ち上がれば人間の高さを軽々と超えてしまう体高が80センチ近くある大型犬です。
毛色はブラック、ブリンドル(茶に黒の斑)、フォーン(虎毛模様)、ハル・クイーン(白と黒)などがあります。
一般的にはフォーンに優れた個体が多く見られる傾向にあります。
大変落ち着きがあり、優れた判断力を持っている犬です。
日本では一般的に断耳され、ピンと立たせた耳にしますが、海外では動物愛護の観点からも、現在では断耳はほとんど行われていません。
グレート・デーンを番犬にすれば、優れた防犯システムになります。
侵入者はその巨体を目の当たりにして、恐れおののくことになるでしょう。
最も体高が高い犬としてギネス記録も持っている
グレート・デーンはアイリッシュ・ウルフハウンドと一、二を争うほどの体の大きさをしています。
世界で最も体高が高い犬のギネス記録も持っています。
その体高はなんと111.8センチ。ちなみに体重は70.3キロもあるそうです。
ギネス記録を持っているグレート・デーンのZEUSの動画です。
まさに馬のような圧倒的な存在感です。
飼いやすさ
「アポロン(ギリシャ神話)のような犬」といわれるほど精悍で美しい容姿をしており、世界最高体高の犬としてギネスブックにも登録されている近寄りがたい存在にも思えますが、「優しい巨人」と呼ばれるほど温和で穏やかで忍耐強い優しい性格を持ちあわせています。
しかし、実はこグレート・デーンは家庭犬として室内での飼育に向いています。
状況判断に長けた賢い犬で、いたずらもしません。
問題といえば、その体の大きさだけです。
飼い主を慕って寄り添ってくる甘えん坊な一面も持っている存在感たっぷりなグレート・デーンは、犬好きの人にとっての憧れです。多くの愛犬家が一度は飼ってみたい犬種だと考えているのではないでしょうか。
成犬になる前に、服従訓練をこなしておきましょう。
この巨体を誇る犬をコントロールできることは大変重要です。このサイズの犬がわがままに育ったら手に負えないどころの話ではなくなることは想像に難くありません。確実にコントロール下におきましょう。
服従トレーニングをこなしておけば、いつも飼い主の足元にゆったりと横たわるようになって、他のペットや子どもとも仲良く過ごせます。
室内での飼育することをお薦めしますが、ストレス発散のためにも毎日の散歩は不可欠です。
ただし、大きく力強いため、女性や小さな子供が散歩に連れて歩くのは難しいかもしれません。
グレート・デーンを実際に飼育されている方からお聞きしたのですが、グレート・デーンは人間に近い感情を持っているそうです。
餌について
子犬の食事は、最初は3時間おきに与えていくようにして、徐々に間隔を開けていき、生後一ヶ月頃までには6時間ごとに分けて与えるようにします。
成犬はの食事は1日2回ですが、大型犬特有の胃捻転の対策として、食事を与える際にはあらかじめ水でふやかしておいて胃の中でそれ以上膨張しないように工夫したり、食事のあとには水を与えないようにするといいでしょう。
食後は急に動くと胃捻転になる可能性が高まりますので、食事のあと1時間ほどはゆっくりと休ませましょう。
胃捻転はなってしまうとすぐに外科手術を行わなければ死に至ることがあります。
いざというときの為に、緊急時の手術に対応可能な動物病院をいくつかピックアップしてリストを作っておきましょう。
大型犬特有の平均寿命の短さ
大型犬ですので、小型犬、中型犬と比較すると、平均寿命は短くなってしまいます。
といいますのも、小型犬は体のサイズと比較した臓器のサイズが大きいため、比較的丈夫なのですが、大型犬は体のサイズから考えると臓器の大きさが小さいため、負担がかかってしまいます。
そのため、小型犬は15年生きることも珍しくありませんが、このサイズの大型犬になりますと、寿命は10年生きれば長生きしたといっていいでしょう。
超大型犬の中でもグレート・デーンは特に短命で、寿命は7年程度です。
子犬を飼い始めて、人間との生活のリズムが掴めるようになってきたと思ったころには寿命が近づいてきていると考えると、とても儚い気持ちになってしまいますが、グレート・デーンの愛好者たちは、それでもグレート・デーンを飼い続けます。
犬生は短いかもしれませんが、その分ぎゅっと凝縮された素敵な日々を与えてくれるのだと思います。
グレート・デーンのブリーダー
- 千葉県山武郡芝山町菱田420-2
- 電話:0479-78-1101/FAX.0479-78-1109
- 茨城県古河市中田1270-5
- 電話:0280-48-2812
- 携帯 : 090-3242-6482
- 宮崎県えびの市杉水流1009
- TEL:080-3182-9906
- FAX:0984-27-3389
- 長野県安曇野市豊科高家2287-12
- 電話:0263-71-3067
- FAX:0263-71-3077
- 北海道伊達市北黄金町49番地2711
- 携帯:080-1891-0455
兵庫県西宮市でドイツタイプのグレート・デーンにこだわり繁殖されている犬舎です。
ドイツで刊行されたグレート・デーンの専門書の翻訳本も販売しています。
グレート・デーンを自家繁殖されている方のサイトです。
様々な条件をクリアした、本当に愛情をもって飼育してくれる方に、実費で犬を譲渡されています。
グレート・デーンを飼育されている方のブログ・サイト
グレート・デーンとビーグルを飼育されている方のブログです。
保健所出身のミックス犬とグレート・デーンを飼育されている方のブログです。
グレート・デーンと一緒にキャンピングカーで旅行されている方のブログです。
グレート・デーンを二頭飼育されている方のブログです。
グレート・デーンをはじめ様々な犬やペットを飼育されている方のブログです。
グレート・デーンを飼育されているドッグカフェのブログです。
- 山梨県南都留郡山中湖村山中234-17
- 電話:0555-62-9559
グレート・デーンの紹介動画
DOGS 101のグレート・デーンの解説動画です。
グレート・デーンの歴史や特徴が学べます。
本編は5分45秒です。
解説は英語ですがわかりやすい図などで解説してくれますので、英語が苦手な方でもなんとなく理解できるのではないかと思います。