- 犬種
- イングリッシュ・セッター
- 原産
- イングランド
- 役割
- 鳥猟犬
- サイズ
- 大型犬
- オスの体高
- 65〜68cm
- オスの体重
- 27〜29kg
- メスの体高
- 61〜65cm
- メスの体重
- 23〜25kg
- 2014年のJKCの登録件数
- 6頭
今回の記事の目次
歴史
イングリッシュ・セッターの基礎となった犬は、セッティング・スパニエルと呼ばれる、獲物を見つけるとセット(フセをしてハンターに獲物の場所を教える)能力を持った犬でした。
そこから、古くから存在したスプリンガー・スパニエルやスパニッシュ・ポインターやその他のウォーター・スパニエル種との交配によって、誕生したと考えられています。
1555年にノーザンバーランドのロバート侯爵が、イングリッシュ・セッターを山うずら猟狩りのために訓練したという記録が残っています。
1800年代の中頃には、この犬による狩猟スタイルが完成されるとともに、犬質も固定され、ショードッグとしての地位も高めました。
この犬種の完成度を高めたのはイギリス人のエドワード・ラベラック卿で、1825年頃からイングリッシュ・セターを公認犬種とするために、約35年間かけて自家交配を繰り返し完成させました。
日本では明治の始めに入ってきました。
人気面では、近年ではアイリッシュ・セッターに押され気味で、2014年のJKCの登録件数も6頭と、人気は高くないようです。
特徴
日本でも単純にセターまたはセッターと呼ばれていて、比較的有名な犬種です。
しかし、実際にどのような犬種なのかは、ほとんど知られていません。
日本国内でのJKCへの登録件数は少ないのですが、その登録数以上に、実猟犬として飼育されているものがかなりの数いるようです。
他のセッターとの比較
同族の犬種であるアイリッシュ・セッターは栗毛色一色。ゴードン・セッターはブラック・タンで黒が主流なのに対し、イングリッシュ・セッターは全身にオレンジ、レバー、レモン、ブルーのいずれかの小斑が散在しているのが特徴です。トライ・カラーの犬もいます。
フェイス
アイリッシュ・セッターに比べると、スカルはやや広く丸みがあります。
マズルは太く、鼻鏡や目は、大きめです。
耳はスカルの角の少し下に付け根があり、多少しぼり気味に垂れ下がっています。
ボディー
アイリッシュ・セッターと比較すると、胸の幅は広いです。首は太くやや長めになっています。
コート
非常に光沢があり、ぴったりと肌に密着しています。
被毛にはわずかにウェーブが掛かっています。
フィールドタイプとショータイプ
イングリッシュ・セッターには実猟犬としての素質を備えるフィールドタイプと、体の下部に長く伸びる美しい被毛が特徴的なショータイプが存在しています。
一般的に飼育されているほとんどのイングリッシュ・セッターはショータイプになります。
どちらのタイプも水遊びが大好きです。水辺に行けば喜んで水に飛び込んでいくでしょう。
フィールドタイプ
フィールドタイプは猟犬として飼われているため、飼い主には極めて忠実ですが、ショータイプのようにおとなしく性格ではなく、いたずら好きで常に動き回っているような活発さをもちます。
ハンターとともに獲物の追跡、探索、監視を行い、獲物の位置を確認すると、その場に伏せてハンターに知らせる、セット(セッティング)という動作を行います。このセットという動作がセッター(セター)の由来です。
長毛の大型猟犬で、イングリッシュ・ポインターと共に世界中で飼育されている鳥猟犬です。
ショータイプ
ショータイプは実猟には使われなずに、ドッグショーに出展したり、家庭犬として飼育されるタイプの犬です。見た目の優雅さが特徴的で、体の下部に長く伸びる被毛が美しいです。
ショータイプは、フィールドタイプと比較すれば、とても穏やかで優しく、おとなしい性格です。
飼いやすさ
ショータイプとフィールドタイプのどちらのタイプも、お子様や他のペットとも仲良くすることができます。
両タイプとも人間が大好きで、素直で陽気で温厚です。
遊びやいたずらが大好きで、愛嬌を振りまいて走り回ります。
子供の相手も忍耐強くしてくれるので、家庭犬として大切な家族の一員になることは間違いありません。
散歩や運動量について
例えショータイプであっても、鳥猟犬として生み出された犬種ですのでたくさんの運動量が必要になります。
通常のゆっくり歩く散歩では不十分です。
速い速度で走らせる事が重要ですので、ノーリードで放せる広場やドッグランなどの場所で自由運動をさせましょう。
したがってスポーツが好きな人が飼う犬として適しているといえます。
そのような環境がなければ、自転車引きや、早足で歩く(走る)必要があるでしょう。
飼い主といることが一番の喜びだと感じている犬種です。
川や海へのアウトドアの旅行へは是非連れて行ってあげましょう。
この犬は動きが速いので、スポーツ好きの人に向いています。
被毛の手入れ
普段の手入れは楽ですが、換毛期にはしっかりとブラッシングしてあげましょう。
イングリッシュ・セッターのブリーダー情報
本場イギリスの血統にこだわって繁殖されている犬舎です。
通信販売や有償の譲渡は行っていないそうです。
- 滋賀県甲賀市土山町大野5040-3
- 携帯:090-3162-2908
- Fax:0748-67-1148
イングリッシュ・セッターやイングリッシュ・ポインター、ブリタニー・スパニエル、フラットコーテッド・レトリバー、ラブラドール・レトリバーといった、鳥猟犬を専門に繁殖されている犬舎です。
- 栃木県下都賀郡岩舟町下津原589-1
- 電話:0282-55-7422
- FAX:0282-55-7423
イングリッシュ・セッターをはじめ、さまざまな犬種を繁殖されている犬舎です。
広島県山県郡北広島町阿坂
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東日本大震災のすぐ後に、福島県県南保健所に保護されていたクー(2号)ですが、今ではマスコット犬として過ごしています。
イングリッシュ・セッターの紹介動画
イングリッシュ・セッターの紹介動画です。
実際にハンターと共に狩りに出かけている現場を見ることができます。
本編は5分50秒です。