このページでは犬のやけどと特に多い肉球のやけどの症状、原因、治療方法、予防方法を解説いたします。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
やけどを負った部分をしきりに気にして舐めるようになります。
人間のやけどと違い、犬のやけどは水ぶくれができにくかったり、被毛の存在で患部が視認しにくいこともあります。
時々、体中を触って触診してあげるのもいいでしょう。
もし目立たない箇所にやけどを負っていても、触ったら痛がったり嫌がったりしますので、気付くことができます。
原因
- 夏の暑い日に散歩し、アスファルトの上で肉球にやけどを負った
- お湯やコーヒーなどをこぼした
- ストーブに触れた
- 熱い風呂に落ちた
- 化学薬品に触れた
- こたつや電気カーペットでの低温やけど
様々な原因が考えれます。
特に多いのは、夏の日中に散歩に連れて行って、熱いアスファルトの上を歩いたため、肉球にやけどを負ってしまうことです。
他には家庭内に存在する熱源に触れてしまうことが考えられます。
ちなみにうちの犬であった大失敗は、まだ子犬の時の話ですが、実家に連れて行った時にテンションが上って走り回り、テーブルのうえに置いていた熱々のカレーに足を突っ込んでしまったことがありました。
すぐに冷水で洗い流し大事には至りませんでしたが、これが熱々の鉄板であったり、グツグツと煮えたぎった鍋物であったらと考えるとゾッとします。
電気毛布などは低温の設定にしていると、やけどとは無縁のほどよい暖かさになりますが、快適過ぎて寝返りを打たずにその場に触れ続けることによって、低温やけどを負ってしまうことがあります。
治療
やけどの箇所をよく探して、水で濡らしたタオルやシャワーの流水でよく冷やします。
軽症の場合は、2〜30分冷やして完了です。
皮膚がひどくただれていたり、化膿していたり、やけどの箇所が広範囲に渡っている場合には、感染症などの二次的な病気が発症し、命に関わることがあります。
直接、患部に触れないようにガーゼや包帯などで応急手当をし、動物病院へ連れて行きましょう。
犬のやけどは人間のやけどとは違い、目立ちにくいため、大丈夫そうに見えても、念の為に獣医師に診断してもらいましょう。
予防方法
肉球のやけど対策
足の裏のやけど対策としては、夏の日中に散歩に行かないことを徹底するしかありません。
夏は早朝と夕方以降の涼しくなった時間帯に散歩に連れて行ってあげるといいでしょう。
散歩から帰った後は、足を洗うときに足の裏をチェックして、やけどや怪我がないか確認しましょう。
触った際に痛がったり、嫌がる場合は、やけどや怪我をしている可能性があります。
大やけど対策
犬を熱源に近づかないことが第一です。
犬が熱源にむやみに近づかないようにトレーニングを行っておきましょう。
また、万が一にも熱源に触れてしまわないように、設置の場所も万全を期して考えていくべきです。
低温やけど対策
面倒かもしれませんが、長時間離れる際には、電気毛布やこたつの電気はこまめにオフにしましょう。
低温やけどにならない程度の時間でタイマーを設定するのも効果的です。