2015年10月18日に放映された朝日放送のテレビ番組、ペットの王国ワンだランドのレポート記事をお送りします。
前回は日本全国のスター動物の紹介と、長崎のご当地ペットフードが紹介された放送50回目のペットの王国ワンだランドの感想記事をお送りしました。
今回は珍しいペット特集です。
以前にも珍しいペットを飼っているお宅を訪問した横尾渉さんが、取材に行ってきました。
それでは、第51回目の放映分のレビューをお送りします。
ケヅメリクガメ
ボンちゃんは20歳のケヅメリクガメです。
もんじゃ焼きで有名な、東京の月島で暮らしています。
20年前のお盆の日に家に来たので、ボンちゃんと名付けられたそうです。
ケヅメリクガメとは
- 生息地:アフリカ
- 体長:約70cm
- 体重:約40〜70kg
- 特徴:世界で3番目に大きなカメ
アフリカの砂漠地帯に生息している大きなカメです。
散歩に出発
ボンちゃんは毎日、夕方になると散歩に出かけます。
散歩のコースは理解しているようで、リードは付けていません。
買った当時は手のひらに乗る600グラムだったかわいいカメだったそうです。
1回の散歩でだいたい、1時間から1時間半を掛けてゆっくりと歩きます。
距離にするとだいたい600メートル程度のようです。
その短い距離を歩くだけで1時間半もかかる理由は、寄り道をするからです。
いつもの散歩コースで色んな方が、野菜や果物を差し入れしてくれています。
ボンちゃんは月島の人気者なので、色んな人に注目されます。
この撮影時にも、小さな子どもを背中に乗せて歩いていました。
他の動物との遭遇
散歩をしていると他の動物と遭遇することもあります。
ボンちゃんは特に何も気にしていないようですが、犬は見たことのない動物を見てびっくりしているようです。
犬のほうが警戒心を抱くようでした。
ひなたぼっこが大好き
ボンちゃんはひなたぼっこが大好きなため、陽が当たるとすぐに止まってしまいます。
カメには紫外線を当てる必要があるので、陽が当たると止まるくらいでちょうどいいそうです。
リクガメは紫外線を甲羅に当てなければ、甲羅が変形してしまうからです。しかも、一度変形してしまうと二度と元に戻らなくなります。
家に帰りたくないボンちゃん
家の方向がわかっているらしく、家には帰りたくないと押し合いをするボンちゃん。
飼い主の三谷さんは家の方向に行きたいのに、ボンちゃんは反対方向に行きたがるので、押し合いになります。
しばらくの格闘の末、ボンちゃんは諦め帰路につきました。
やっと家の前に到着しましたが、まだ家に帰りたくないらしく、ダダをこね始めます。
仕方なく、もう一周散歩に付き合うことになりました。
飼い主の三谷さんの悩み
現在60歳を超える三谷さんには悩みがあります。
それはケヅメリクガメの寿命です。
ケヅメリクガメの寿命は70〜80年と言われています。
現在20歳のボンちゃんは、あと5〜60年は生きる計算になります。
ですので、ボンちゃんを飼う後継者を見つけなければならないと考えていらっしゃるようです。
ボンちゃんは服を着て散歩に行く
普段、ボンちゃんは服を着て散歩しています。
この服は、近所の人が作ってくれたものです。
冬場の散歩で甲羅を温めるようになっています。
YouTubeで公開されているボンちゃんの動画
フクロウ3羽をリビングで飼っている家族
大阪府富田林市に住む近藤さんの家族は、リビングでフクロウを3羽飼育されています。
3羽とも異なる種類です。
ウサギフクロウのスピカ
- 生息地:中南米
- 大きさ:32〜41cm
猛禽類のファンの中では、かわいすぎるフクロウとして知られています。
ニシアメリカオオコノハズクぴの
- 生息地:アメリカ
- 大きさ:15〜20cm
フクロウの中でもの中でも小柄なニシアメリカオオコノハズクで、体重はわずか200グラムです。
とても人なつっこい性格で、名前を呼ぶと「ホロロロ」と、鳴き声で返事を返してくれます。
アメリカワシミミズクのベガ
- 生息地:北極から南アメリカ
- 大きさ:46〜63cm
フクロウの中でもパワフルで、気が強い性格をしているアメリカワシミミズク。
月に1回、クチバシと爪をカットしておけば、素手で触っても大丈夫だそうです。
小学生の頃から生き物が好きだった
近藤さんは小学生の頃から鳥が好きで、文鳥や金魚、犬を飼っていました。
飼っている生き物が、文鳥が猛禽類になったり、金魚がアロワナになったりはしていますが、生き物が大好きなことに変わりはありません。
家の外
家の外では、ハリスホークの舞空とハリスホークの空牙、レッドテールホークの美空の3羽の鷹を飼育されています。
ハリスホーク
- 生息地:アメリカ南西部
- 大きさ:45〜75センチ
するどいツメとクチバシを持つ迫力のある鷹ですが、飼い主の愛情にはよく応え、飼いやすいそうです。
ハリスホークやフクロウは散歩に連れていくこともできる
ハリスホークやフクロウは人懐っこいため、手に乗せて散歩に連れていくことができます。
ハリスホークは鷹の中で唯一、集団で狩りをする鳥です。
そのため、社会性が高く、誰にでもよく慣れるそうです。
ご主人が呼ぶと、飛んできて手に止まります。
よく慣れているため、逃げる心配もなさそうでした。
珍しい動物たちが販売されるイベント
珍しいペット大好きな近藤さんの一家ですが、先日、新しいペットを飼うために、珍しいペットの即売会のイベント会場に向かいました。
ナゴヤレプタイルズワールドというイベントで、2日間で約13000人の来場者が訪れるそうです。
このイベントでは珍しい動物たちが500種類以上も展示、販売されます。
時には脱走中のアルマジロに遭遇することもあるとても珍しい空間です。
筋金入りの動物好き
中には静岡、名古屋、大阪のイベントに常に参加している方もいらっしゃいます。
福岡に住む中村さんは、コモンマーモセットやケヅメリクガメ、コモンリスザルを飼育されている、筋金入りの動物好きです。
今回は120万円のスローロリスを購入されました。
目が大きくゆっくりとした動きがかわいらしいサルです。
イエローヘッドモニター
- 生息地:インドネシア
- 大きさ:80cm〜1m
近藤さんはイエローヘッドモニターというトカゲの赤ちゃんを購入されました。
この撮影時はまだ小さなトカゲですが、2年も経つと1メートルほどに成長します。
実は近藤さんの一家は猛禽類だけではなく、爬虫類も大好きで、自宅ではコーンスネークも飼育されています。
コーンスネーク
- 生息地:北米
- 大きさ:1.2〜1.5m
近藤さんの家で飼われているペット
- 鷹:6羽
- フクロウ:3羽
- ヘビ:2匹
- トカゲ:1匹
- アロワナ:1匹
珍しい動物をたくさん飼われていますね。
こんなにたくさんのペットがいれば、毎日が楽しそうです。
珍しい動物を診察する病院に密着
- 東京都町田市能ヶ谷4-4-11
- 042-736-9965
こちらの病院は、犬・猫以外の動物を診察する動物病院です。
多い時で1日30〜40件の診察を行っています。
80針縫ったイグアナ
今回診察に連れてこられた動物は、大きなイグアナです。
他のイグアナと喧嘩をして、全身80針を縫う大怪我をおったそうです。
中の肉も飛び出した状態でしたが、しっかりと消毒して縫ったおかげで、回復しているようでした。
食欲不振なオオタカ
次に連れてこられた動物は、オオタカです。
食欲不振で痩せてしまったそうです。
その影響で羽根が抜け落ちてしまい、動物病院に通うことになりました。
先生の治療の甲斐もあり、だいぶお肉がついてきましたし、羽も生えてきたようです。
早い段階で連れてきたので助かったと先生はおっしゃいます。
猛禽類はセキセイインコより弱いそうです。
精神的に弱く、神経質な子が多いそうです。
皮膚病になったスローロリス
次にやってきたのはスローロリスです。
スローロリスのような野生に近い動物を診察する際には、気をつけるなければならないことがあります。
投薬の際に、犬や猫と違い持ちにくいので、素早く持たないと噛まれてしまいます。
動物が飲みやすいように薬はすり鉢で粉末状にします。
そして、与えられる薬の90%以上は人間用の薬です。
人間で体重計算し、犬や猫で使われている薬なら、犬猫の体重計算を行います。
そこから代謝などを考えて投薬量の増減を決定します。
時には精神安定剤や鎮静剤のような薬を投薬することもあるそうです。
サルや鳥は精神的な病気になるので、精神安定剤を使うこともあるとおっしゃっていました。
よく連れてこられる動物はウサギやチンチラ
この病院に連れてこられる動物たちの中で最も多いのは、ウサギやチンチラです。
多い時では一日の半分以上がウサギやチンチラのこともあります。
ウサギやチンチラは前歯だけではなく奥歯も伸び続けます。
そのため、不正咬合という歯が伸びすぎてしまってほっぺたなどに刺さってしまう状態に陥ることがあります。
定期的に歯のカットが必要になることもあるそうです。
ウサギは病気がわかりにくいので、重篤になってから来ることが多いそうです。
10歳のウサギを連れてこられた男性は、別の病院で風邪だと診断されたのですが腑に落ちないのでこちらの病院にきたところ、全然違う子宮の病気が発覚したそうです。
他の病院では発見できなかった悪性の腫瘍を、こちらの先生は発見しました。
病気の予防方法
ペットショップで買った状態でそのまますぐに来てもらいたいとおっしゃっています。
そうすれば、餌についてや、接し方についてを教えることができるので、病気にならないための予防ができます。
病気にならない飼い方をしてもらい、万が一病気になっても早期発見できるように、日頃から細かい観察をしてもらいたいとおっしゃっていました。
野生に近い動物は弱みを見せると襲われてしまうことが多いため、飼い主にもSOSを出してくれないそうです。
だからこそ、病気になる前に予防する必要性が高いのです。