ホルネル症候群(ホーナー症候群)とは、迷走神経に異常が発生した状態の事を言います。
このページでは犬のホルネル症候群についての症状、原因、治療方法、予防方法を解説いたします。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
瞳孔が小さくなったり、まぶたが垂れ下がるといった目の異常が起こります。
多くの場合は片目にのみ発症し、痛みはありません。
また、前足に障害がおこることもあります。
原因
首の付け根から目の近くまで走っている迷走神経の異常が原因で、椎間板の損傷や外耳炎や中耳炎、内耳炎などの病気が元で迷走神経が傷ついたり炎症を起こしているとこの症状があらわれます。
ただし。ホルネル症候群は多くの場合が原因不明です。
ホルネル症を発症した犬の5割は原因不明といわれています。
掛かりやすい犬種
- カニンヘン・ダックスフンド
- チワワ
- トイ・プードル
- ペキニーズ
- ミニチュア・ダックスフンド
- ヨークシャー・テリア
小型犬種によく見られます。
治療
症状を引き起こしている外耳炎や内耳炎などの病気を治療します。
目薬の点眼も有効です。
病院の治療と並行して家庭での補助療法として首の付根から目の当たりを軽くマッサージするのも良いでしょう。
突発性のホルネル症候群の場合、しばらく様子をみることによって自然と回復することもありますが、数ヶ月を要することもあります。
予防方法
突発性の場合は予防は難しいといえるでしょう。
外耳炎や内耳炎、中耳炎由来のホルネル症候群の場合は、犬が耳をかゆがったり、頭を振るなどして耳の中をしきりに気にしている段階で、動物病院で治療を行うことで予防することは可能です。