- 犬種
- ミニチュア・ダックスフンド(ミニチュア・ダックスフント)
- 原産
- ドイツ
- 役割
- 害獣駆除犬(兎、テン)、家庭犬
- サイズ
- 小型犬
- オスの体高
- 20〜25cm
- オスの体重
- 4.8kg以下
- メスの体高
- 20〜25cm
- メスの体重
- 4.8kg以下
- 2014年のJKCの登録件数
- 23,533頭
今回の記事の目次
ミニチュア・ダックスフンドの歴史
日本でも人気のあるダックスフンドには、スタンダード、ミニチュア、カニンヘンとあります。
読み方はダックスフントがドイツ語読みで、ダックスフンドが英語読みとなります。
どちらの読み方でも結構です。
日本でのダックスフンドブームを引き起こした立役者が、このミニチュア・ダックスフンドで、ミニダックスと略されることも多いです。
ダックスフンドはドイツ原産の犬種で、アナグマを狩る目的で作出されました。(Dachs=ダックス。アナグマ)(hund=フント、ハウンド。犬)
アナグマはたいへん獰猛な性質を持った野生動物なので、それに対抗できる力を持ったサイズの猟犬が必要となるため、スタンダード・ダックスフンドは体重10キロ前後と比較的大きいサイズでした。
ミニチュア・ダックスフンドは、スタンダード・ダックスフンドを小型化させた犬種で、スタンダード・ダックスフンドが入れないほど小さな穴に住んでいる、兎やテンなどの小さい害獣を駆除するために作出されました。
最近ではミニチュア・ダックスフンドが実際の害獣駆除で用いられることはほとんどなくなりました。
胴長短足のユニークなスタイルかつ、愛らしい顔つき、日本の住宅事情にもぴったりな小さなサイズということで、大ブームを巻き起こしました。
今では人気の座をトイ・プードルやチワワに明け渡しましたが、それでもペットショップの犬の販売コーナーにいけば、必ず見ることができるほどの人気犬種です。
2014年度のJKC(ジャパンケネルクラブ)の登録件数は23,533頭で、トイ・プードル、チワワに続き第3位です。
ミニチュア・ダックスフンドの特徴
ダックスフンドの中では真ん中の大きさにあたるのがミニチュア・ダックスフンドです。
しかし、3種類の中で真ん中のランクというだけで、一番小さなカニンヘンと比較してもさほどサイズはかわりません。
スタンダード・ダックスフンドよりかなり小さく、カニンヘンより気持ち大きい程度のサイズになります。
長いマズルと長い胴体と、長い尻尾をもち、足だけ極めて短いです。
ウサギやテンの穴に侵入し狩りを行っていた犬種ですから、小動物に対して攻撃的になったり、吠えることもあります。
日本では30年くらい前まではダックスフンドといえば、スタンダード・ダックスフンドのイメージしかありませんでしたが、このミニチュア・ダックスフンドの大ブームが起こり猫も杓子もダックスフンドという一時代を築きました。
被毛の種類
被毛タイプの違いによって、抜け毛やメンテナンス性が違います。
また、ダックスフンドは被毛の種類によって、掛け合わされた犬種が違うため、同じダックスフンドでも被毛のタイプによって性格が変化します。
スムースヘアード
ダックスフンドの最もベースとなるのが、スタンダード・ダックスフンドのスムースヘアードです。
明るく活発で遊び好き。人懐っこい性格をしています。飼い主には忠実ですが、やや気が強いところもみられます。
手入れはたいへん楽で、月に1度くらいシャンプーしてあげて、それ以外は汚れたら濡れ雑巾等で拭く程度で構いません。
ツヤを出したければブラシを掛けるのが効果的です。
ロングヘアード
パピヨンと掛け合わて生まれたのがロングヘアードです。
パピヨンは動物を直接追いかけ回す狩りを行っていなかったため、穏やかな性格を持っています。
とっても温厚で甘えん坊ですが、やや神経質で、ビビりになりがちですので、子犬の時から他の犬や他の人とも触れ合わせて、社会化勉強をしっかりとさせておきましょう。
こまめにブラシを掛けてあげないと毛が絡まってしまうことがあります。
足の裏の毛が伸びてきたら切ってあげましょう。
そのままにしていると、フローリングの上で滑りやすくなってたいへん危険です。
ワイヤーヘアード
テリア系の犬種との掛け合わせで誕生したワイヤーヘアード・ダックスフンドです。
テリアは、単独でネズミ等の害獣を駆除していた犬ですので、頑固で気が強い性格をしています。
好奇心旺盛で楽しい性格ですので、決してロングコートと比較してダメな性格というわけではありません。
毛が絡まってしまうので、こまめにブラッシングを行いましょう。
抜け毛は少ないのですが、毛は伸び続けるため、定期的なトリミングが必要です。
ミニチュア・ダックスフンドの飼いやすさ
ミニチュア・ダックスフンドは飼い主が大好きで明るい性格をしています。
はじめて犬を飼う家庭でも飼いやすい犬種にあたります。
陽気で活発な明るい犬種ですので、いつも楽しく遊びまわっています。
飼い主のことを理解しようとずっと観察していますので、しっかりとコミュニケーションをとってあげれば、最高の伴侶となります。
穴に入るのが大好きな犬種で、ソファーに穴を開けたり、こたつに潜ってでてこなくなったりもします。
私が子どもの頃に飼っていたミニチュア・ダックスフンドもソファーに穴を開けたり、ソファーの裏側に潜ったりしていました。
ミニチュア・ダックスフンドは大きく育っても5kg程度ですから、日本の狭いマンションでも飼育が可能です。
無駄吠え
ダックスフンドは比較的無駄吠えが多い犬種のようです。
というのも、元が穴に突撃していって吠え立て狩りを行っていた犬種ですので、その名残が残っています。
とはいえ、家庭犬に適した性格の穏やかなダックスフンドもいますから、ブリーダーに問い合わせてみるといいでしょう。
他の吠える理由は、子犬の頃他の犬と触れ合う機会がなかったことにより、臆病な性格に育ってしまうことです。
実は私がはじめて飼った犬がミニチュアダックスフントだったのですが、当時は犬の飼い方がわかっておらず、冬に飼い始めた犬だったのですが、寒いから風をひいたらかわいそうという理由で春になるまで室内から出さない箱入り娘として育ててしまった結果、すぐに怖がり無駄吠えをする犬になってしまった経験があります。
ちなみに現在飼っているボーダーコリーは、他の犬や動物をみても、チャイムがなっても、一切吠えないようにしつけています。幼犬の頃から他の犬や人間と触れ合わせることが重要だと感じました。
匂い
匂いはさほどしない犬種です。
簡単に自宅でシャンプーができる犬種ですから、匂いに関してはさほど気にしなくても大丈夫でしょう。
その中でもワイヤーヘアードやスムースが匂いが少ない種類となりますが、ロングヘアードもほとんど変わらない程度のものです。
どうせ飼っているうちに人間の鼻が慣れて何も感じなくなります。
抜け毛
スムースヘアードとロングヘアードは、それなりに抜け毛がある犬種です。
抱っこすれば服に毛が付きますし、じゅうたんに毛がつくことも避けられないでしょう。
とはいえ、抜け毛のたいへん多い犬種に比べれば、大して抜けるわけではありません。
スムースヘアードは毛が短い分掃除や手入れは楽になります。
ワイヤーヘアードは抜け毛はほとんどありませんが、毛が伸び続けるため定期的にトリミングサロンに支払う費用が発生します。
ヘルニア等の関節疾患に注意
ダックスフンドは胴長短足の独特な体型から、腰や股関節に対する負担が非常に大きいです。
運動不足による筋力の低下や、肥満による影響で椎間板ヘルニアが発症することがあります。
ヘルニアになってしまうと手術を施しても完治はせず、80%ほどの回復になるようです。
私の知り合いのダックスフントもヘルニアになっていまい手術を行いました。
抱っこの仕方ひとつとっても気をつける必要があります。
腰に負担をかけないよう、可能な限り段差を限り飛び降りさせない、階段の昇り降りを減らす、フローリングにすべり止めを施すといったことも行うことが好ましいでしょう。
熱中症に注意
ダックスフンドは足が短く、地面と胴体の距離が極めて近いため、夏場の地面からの熱気の影響を受けやすくなっています。
夏の散歩は早朝や夜間の涼しい時間に行いましょう。
こまめな耳掃除を
垂れ耳がたいへん愛らしいスタンダード・ダックスフンドですが、年中耳にふたがされている状態になっているた、通気性が悪く、耳ダニや細菌による外耳炎になりやすいです。
耳が臭い個体はたいてい外耳炎になっており、獣医で処方される薬で治療すると効果はてきめんで、全く匂いがしなくなり驚くことがあります。
ちなみに私が最初に飼った犬はダックスフントで、耳が臭いのは普通で、犬はそういうものだとずっと思い込んでいました。
ミニチュア・ダックスフンドのブリーダー情報
- 北海道札幌市中央区南16条西18丁目2-20
- 電話:011-512-1382
- 携帯:090-3770-1600
北海道札幌市でダックスフンドとチワワの繁殖をされている犬舎です。
- 宮城県仙台市泉区南光台2丁目24-10
- 022-271-1135
仙台でミニチュア・ダックスフンドとカニンヘン・ダックスフンドを繁殖されている犬舎です。
- 静岡県静岡市駿河区丸子3-12-61
- 054-257-5200
犬の美容室とミニチュア・ダックスフンド専門のブリーディングを行っている犬舎です。
- 愛媛県松山市湯の山一丁目3-5
- 電話:089-977-3800
- FAX:089-977-7918
愛媛県松山市でミニチュア・ダックスフンドを専門にされている犬舎です。
大阪府箕面市でミニチュア・ダックスフンドのスムースヘアードとロングヘアードを繁殖されている犬舎です。
ミニチュア・ダックスフンドのブログ
重度のヘルニアで下半身が麻痺してしまい車椅子生活になってしまったミニチュア・ダックスフンドのホッピー君の復活劇です。
脊髄再生医療を受け、自力で歩けるようになったとのことです。
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チョコレート&クリームのミニチュア・ダックスフンドを飼育されている方のブログです。
ミニチュア・ダックスフンドの紹介動画
動画本編は1分6秒です。
お風呂にはいってリラックスしているミニチュア・ダックスフンドです。
お風呂嫌いの子も多い中、これはめちゃくちゃお風呂が好きな子なんですね。