- 犬種
- スタンダード・ダックスフンド(スタンダード・ダックスフント)
- 原産
- ドイツ
- 役割
- 害獣駆除犬、家庭犬
- サイズ
- 小型犬
- オスの体高
- 20〜25cm
- オスの体重
- 9〜12kg
- メスの体高
- 20〜25cm
- メスの体重
- 9〜12kg
- 2014年のJKCの登録件数
- 60頭
今回の記事の目次
スタンダード・ダックスフンドの歴史
日本でも人気のあるダックスフンドには、このスタンダードと、ミニチュア、カニンヘンがあります。
ちなみに、ダックスフントがドイツ語読みで、ダックスフンドが英語読みとなります。
どちらの読み方でも結構です。
ダックスフンドの歴史の中で最も古く、最も大きいサイズに育つのがスタンダード・ダックスフンドです。
スタンダード・ダックスフンドはドイツ原産の犬種で、アナグマを狩る目的で作出されました。(Dachs=ダックス。アナグマ)(hund=フント、ハウンド。犬)
アナグマはたいへん獰猛な性質を持った野生動物なので、それに対抗できるサイズの猟犬が必要となります。
しかし、アナグマは細いトンネルの中に潜んでいる野生動物ですので、穴に入れるサイズの短足犬が適しているため、スタンダード・ダックスフンドが用いられるようになりました。
最近ではダックスフンドが実際のアナグマ狩りに利用されることはほとんどなくなりました。
現在では胴長短足のユニークなスタイルが家庭犬として愛されています。
スタンダード・ダックスフンドの特徴
ダックスフンドの中で最も古く、最も大きくなる犬種がスタンダード・ダックスフンドです。
マズルと胴体と尻尾は長く、足は非常に短いです。
アナグマの穴に突入していき、匂いを頼りに探知し、見つけた場合には吠えながら戦っていた嗅覚タイプの猟犬ですので、攻撃的になったり、吠えることもあります。
日本では30年くらい前まではダックスフンドといえば、スタンダード・ダックスフンドのイメージしかありませんでしたが、ミニチュア・ダックスフンドの大ブームが起こり、それ以降スタンダード・ダックスフンドの人気は落ちていきました。
被毛の種類
被毛タイプの違いによって、抜け毛やメンテナンス性が違います。
また、ダックスフンドは被毛の種類によって、掛け合わされた犬種が違うため、同じダックスフンドでも被毛のタイプによって性格が変化します。
スムースヘアード
ダックスフンドの最もベースとなるのが、スタンダード・ダックスフンドのスムースヘアードです。
手入れはたいへん楽で、月に1度くらいシャンプーしてあげて、それ以外は汚れたら濡れ雑巾等で拭く程度で構いません。
ツヤを出したければブラシを掛けるのが効果的です。
ロングヘアード
パピヨンと掛け合わて生まれたのがロングヘアードです。
パピヨンは動物を直接追いかけ回す狩りを行っていなかったため、穏やかな性格を持っています。
こまめにブラシを掛けてあげないと毛が絡まってしまうことがあります。
足の裏の毛が伸びてきたら切ってあげましょう。
そのままにしていると、フローリングの上で滑りやすくなってたいへん危険です。
ワイヤーヘアード
ミニチュア・シュナウザーとの掛け合わせで誕生したワイヤーヘアード・ダックスフンドです。
ミニチュア・シュナウザーは、単独でネズミ等の害獣を駆除していた犬ですので、頑固で気が強い性格をしています。
毛が絡まってしまうので、こまめにブラッシングを行いましょう。
抜け毛は少ないのですが、毛は伸び続けるため、定期的なトリミングが必要です。
スタンダード・ダックスフンドの飼いやすさ
ダックスフントは比較的独立心の高い犬種になります。
穴に入るのが大好きな犬種で、ソファーに穴を開けたり、こたつに潜ってでてこなくなったりもします。
私が子どもの頃に飼っていたダックスフンドもソファーに穴を開けたり、ソファーの裏側に潜ったりしていました。
スタンダード・ダックスフンドは、ダックスフンドの中では一番大きいですが、それでも小型犬の範疇に収まるサイズですので、大きくて飼いにくいということはないでしょう。
丈夫でほどよいサイズだとも考えられます。
無駄吠え
ダックスフンドは比較的無駄吠えが多い犬種のようです。
というのも、元が穴に突撃していって吠え立て狩りを行っていた犬種ですので、その名残が残っています。
とはいえ、家庭犬に適した性格の穏やかなダックスフンドもいますから、ブリーダーに問い合わせてみるといいでしょう。
他の吠える理由は、子犬の頃他の犬と触れ合う機会がなかったことにより、臆病な性格に育ってしまうことです。
実は私がはじめて飼った犬がミニチュアダックスフントだったのですが、当時は犬の飼い方がわかっておらず、冬に飼い始めた犬だったのですが、寒いから風をひいたらかわいそうという理由で春になるまで室内から出さない箱入り娘として育ててしまった結果、すぐに怖がり無駄吠えをする犬になってしまった経験があります。
ちなみに現在飼っているボーダーコリーは、他の犬や動物をみても、チャイムがなっても、一切吠えないようにしつけています。幼犬の頃から他の犬や人間と触れ合わせることが重要だと感じました。
匂い
匂いはさほどしない犬種です。
簡単に自宅でシャンプーができる犬種ですから、匂いに関してはさほど気にしなくても大丈夫でしょう。
その中でもワイヤーヘアードやスムースが匂いが少ない種類となりますが、ロングヘアードもほとんど変わらない程度のものです。
どうせ飼っているうちに人間の鼻が慣れて何も感じなくなります。
抜け毛
スムースヘアードとロングヘアードは、それなりに抜け毛がある犬種です。
抱っこすれば服に毛が付きますし、じゅうたんに毛がつくことも避けられないでしょう。
とはいえ、抜け毛のたいへん多い犬種に比べれば、大して抜けるわけではありません。
スムースヘアードは毛が短い分掃除や手入れは楽になります。
ワイヤーヘアードは抜け毛はほとんどありませんが、毛が伸び続けるため定期的にトリミングサロンに支払う費用が発生します。
ヘルニア等の関節疾患に注意
ダックスフンドは胴長短足の独特な体型から、腰や股関節に対する負担が非常に大きいです。
ヘルニアになってしまうと手術を施しても完治はせず、80%ほどの回復になるようです。
私の知り合いのダックスフントもヘルニアになっていまい手術を行いました。
抱っこの仕方ひとつとっても気をつける必要があります。
腰に負担をかけないよう、可能な限り段差を限り飛び降りさせない、階段の昇り降りを減らす、フローリングにすべり止めを施すといったことも行うことが好ましいでしょう。
熱中症に注意
ダックスフンドは足が短く、地面と胴体の距離が極めて近いため、夏場の地面からの熱気の影響を受けやすくなっています。
夏の散歩は早朝や夜間の涼しい時間に行いましょう。
こまめな耳掃除を
垂れ耳がたいへん愛らしいスタンダード・ダックスフンドですが、年中耳にふたがされている状態になっているた、通気性が悪く、耳ダニや細菌による外耳炎になりやすいです。
耳が臭い個体はたいてい外耳炎になっており、獣医で処方される薬で治療すると効果はてきめんで、全く匂いがしなくなり驚くことがあります。
ちなみに私が最初に飼った犬はダックスフントで、耳が臭いのは普通で、犬はそういうものだとずっと思い込んでいました。
スタンダード・ダックスフンドのブリーダー情報
- 住所:千葉県八街市上砂128-18
- 電話:043-445-5597
- FAX: 043-445-5598
千葉県でダックスフンドの繁殖をされている犬舎のサイトです。
ドッグショーのハンドリングや犬の一時預かりのサービスも行っていらっしゃいます。
- 住所:名古屋市名東区陸前町2212
- 電話:052-702-2773
- 携帯:090-9198-1419
愛知県でダックスフンドを繁殖されている犬舎です。
- 住所:千葉県香取市大倉1808-38
- 電話:0478-57-3927
- FAX:0478-57-3927
- 携帯:090-5511-1827(Softbank)
- 携帯:090-4434-3927(au)
千葉県でカニンヘン、ミニチュア、スタンダード、スムース、ロングコート、ワイヤーといった様々なダックスフンドを繁殖されている犬舎です。
- 住所:神奈川県綾瀬市上土棚中5-9-19
- 電話:0467-70-7226
- FAX:0467-70-7226
スムースヘアードのスタンダード・ダックスフンドの犬質の向上を目的としたブリーディングに取り組んでいる犬舎です。
国内外のドッグショーに出陳されていて、この犬舎で自家繁殖された犬は、海外のブリーダーの元でも、ドッグショーやブリーディングで良い結果が出ています。
スタンダード・ダックスフンドのブログ
7頭のダックスフンドを飼われている方のブログです。(ブリーダー枠で紹介したHeil Rollenのブログです)
美しいスタンダード・ダックスフンドの写真がたくさん載せられています。
保護犬のカイトくんのブログです。
最近、更新されていないようですが、更新に期待です。
スタンダード・ダックスフンドとミニチュア・ダックスフンドを飼育されている方のブログです。
いろんなところに連れて行ってもらえて嬉しそうです。
スタンダード・ダックスフンドの紹介動画
玄関の外でおとなしくしているたくさんのスタンダード・ダックスフンドたちです。
本編は31秒です。