- 犬種
- ブラッコ・イタリアーノ(別名:イタリアン・ポインター,イタリアン・ポインティング・ドッグ)
- 原産
- イタリア
- 役割
- 鳥猟犬
- サイズ
- 大型犬
- オスの体高
- 58〜67cm
- オスの体重
- 25〜40kg
- メスの体高
- 55〜62cm
- メスの体重
- 25〜40kg
- 2014年のJKCの登録件数
- 0頭
今回の記事の目次
ブラッコ・イタリアーノの歴史
4世紀ごろにブラッコ・イタリアーノ(イタリアン・ポインティング・ドッグ,イタリアン・ポインターとも呼ばれる)のことだとと思われる犬種の記述が残されています。
ヨーロッパ諸国ではブラッコ・イタリアーノの名で呼ばれることが一般的です。
セグージョ・イタリアーノ(イタリアン・ハウンド)とアジア原産のマスティフとの交雑で作出されたと考えられています。
ブラッコ・イタリアーノは最も古いポインティング・ドッグのひとつといわれており、他のポインティング・ドッグの祖先になったと考えられています。
それから長い間イタリア国内でポインターとして使われて、2つのタイプに発展しました。
ピエモンテ起源のピエモンテ・ビアンコ・アランチオ(ピエモンテ・ポインター)とロンバルディア起源のロンバルト・ポインター(ロンバルディア・ロアノ・マロネ)の2タイプとなり、この2種をまとめてブラッコ・イタリアーノ(イタリアン・ポインティング・ドッグ,イタリアン・ポインター)と呼んでいます。
貴族の水鳥の狩りに使われていましたが、1900年代の前半にかけて大戦の影響で、絶滅の危機にありました。
戦後、イタリアのブリーダーによって保護・繁殖されました。
イタリア以外の国では今でもマイナーな存在で、日本で見かけることはほとんどありません。
日本にはほとんどいない犬種ではありますが、イタリア人タレントのパンツェッタ・ジローラモさんがこの犬種を飼育しており、日本国内で繁殖させたこともあります。
ブラッコ・イタリアーノの特徴
ブラッコ・イタリアーノには外貌のかなり異なる2つの種類が存在しています。
ピエモンテ地方で発展したピエモンテ・ビアンコ・アランチオ(ピエモンテ・ポインター)と、ロンバルディア地方で発展したロンバルト・ポインター(ロンバルディア・ロアノ・マロネ)は、容姿も性格も違うため、それぞれを独立した犬種として登録させようとする動きもありましたが、結局それは実現しませんでした。
ピエモンテ・ビアンコ・アランチオ(Piedmont Bianco Arrancio)
すらりとした脚は長く、顔や胴体の皮膚はダラリとたるんでいます。
大きな長い垂れ耳で飾り毛のない垂れ尾ですが、生まれてすぐに短め目の長さに断尾することもあります。
被毛は短毛で、カラーは白地にレモンやレッド、チェスナットなどの色の斑が入っています。
優しい性格の犬です。
ロンバルディア・ロアノ・マロネ(Lombardy Roano Marone)
筋肉質でしっかりした体つきで、皮膚のたるみは少なくなっています。
大きな長い垂れ耳で飾り毛のない垂れ尾ですが、生まれてすぐに短め目の長さに断尾することもあります。
被毛は短毛で、カラーはブラウンやチェスナットのに白毛が細かく混じったものになっています。
友好的で穏やかな性格をしています。
ブラッコ・イタリアーノの飼いやすさ
粘り強く、友好的で大人しい性格をしていますので、信頼できる家族にできるかと思います。
手入れはかなり楽な犬種になります。
被毛が短いので、汚れたら時々、濡れ雑巾等で拭いてあげたり、獣毛ブラシで磨いてあげる程度で大丈夫でしょう。
ただし、かなり珍しい犬種となりますので、入手までの道のりは困難を極めることになるでしょう。
ブラッコ・イタリアーノのブリーダー情報
ブラッコ・イタリアーノのブリーダーをみつけることはできませんでした。
繁殖を行っている方の情報がございましたら、メールでお知らせください。
ブラッコ・イタリアーノのブログ・サイト
タレントのジローラモさんの家で生まれたブラッコ・イタリアーノのサイトです。
今、日本で飼われているブラッコ・イタリアーノは、きっとこの犬の血脈を受け継いでいるのでしょうね。
オランダでブラッコ・イタリアーノを飼育されている方のブログです。
ブラッコ・イタリアーノのイラストが入った素敵なかばんを作られていました。
自分の愛犬の写真を送れば、それをかばんにして日本に送ってもらえる通販サービスもおこなっていらっしゃいます。
ブラッコ・イタリアーノの紹介動画
ブラッコ・イタリアーノの紹介動画です。
実際にハンターと共に狩りに出かけている現場を見ることができます。
本編は5分50秒です。