慢性胃炎とは長期間に渡る胃の粘膜の炎症のことです。
このページでは慢性胃炎についての症状、原因、治療方法、予防方法をご説明します。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
長期間にわたる胃の粘膜の炎症で、食欲がなくなり、痩せていきます。
腹部の痛みを訴え、食べ物や胃液、粘液などを数週間に渡って吐き出します。
嘔吐物の中に血液が混じることもあり、貧血を起こすこともあります。
口臭を感じることもあります。
原因
原因の追求は容易ではありません。
胃潰瘍や胃の腫瘍、、胃内異物などが原因として考えられます。
この他、ジステンパー、犬伝染性肝炎、パウボウィルス感染症などの急性の伝染病や、犬回虫などの寄生虫も原因となります。
長年に渡り、消化の悪い食べ物を食べつづてきた老犬によく見られます。
長い間、消化の悪いものを食べ続けた老犬に多い病気です。
治療
X線や内視鏡で胃粘膜の炎症の状態を確認します。
異物の誤飲・誤食が原因の場合は、異物を取り出す処置がとられます。
異物が固形物の場合は、吐かせたり、内視鏡で確認しながら異物の除去が試みられます。
ただし、針やピンなど食道などの器官を傷つけてしまうものの場合は吐き出させてはいけません。
針やピンなど鋭利で危険な異物の場合は外科手術で取り除くことになります。
腫瘍が原因の場合は、症状に応じて、消化剤や嘔吐を抑制する薬、整腸剤、抗生物質などを投与、外科手術などが選択されます。
嘔吐によって脱水症状になっていることが多いので、水や栄養を補給するために点滴を行います。
食事はやわらかく消化のいいものを少量づつ与えましょう。
予防方法
散歩の途中に拾い食いをしないように、注意しましょう。
異物の誤飲・誤食をしてしまわないように飼い主がしっかりと管理しましょう。