肝炎とは肝臓に炎症が起きて、発熱や黄疸などの症状が出る病気です。
このページでは肝炎についての症状、原因、治療方法、予防方法をご説明します。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
- 嘔吐
- 下痢
- 黄疸
- 腹水
嘔吐や下痢が見られ、同時に、眼球や口の中、皮膚など体の各所が黄色くなる黄疸があらわれます。
黄疸が出た場合は、病気がかなり進行している状態ですので、一刻も早く動物病院で治療を受けましょう。
原因
犬アデノウィルスI型などのウィルスやレプトスピラ(犬チフス)のような細菌の感染、毒物や薬品などの中毒によって、肝臓に被害を受けることが原因です。
肝炎になりやすい犬種
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- スカイテリア
- スタンダード・プードル
- ドーベルマン・ピンシャー
- ベドリントン・テリア
- ラブラドール・レトリーバー
上記のように遺伝的な要因で肝炎になりやすい犬も報告されています。
治療
ブドウ糖や強肝剤の投与が行われます。
腹水が出ている場合は利尿剤の投与や注射で腹水を抜き取る処置を行うこともあります。
あたたかく安静にして、食事は塩分や脂肪分を極力控えたものを与えます。
予防方法
ウィルス性の肝炎である、犬伝染性肝炎を予防するには、犬アデノウイルスI型を持った病犬に近づけないことが重要です。
恐ろしい伝染病ですが、定期的な予防接種で防ぐことができます。
毎年の予防接種を受けることにより、簡単に防ぐことができます。
年に一度の混合ワクチンの接種を忘れないようにしましょう。
犬伝染性肝炎以外の恐ろしい病気も予防することができます。
混合ワクチンの料金
混合ワクチンの値段は5000円〜8000円くらいが相場のようです。
これは動物病院によっても違いますし、接種するワクチンの種類によっても値段が変わってきます。
掛かり付けの動物病院に問い合わせてみると良いでしょう