眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)とは、逆さまつげともよばれているまぶたの病気です。
このページでは犬の眼瞼内反症(逆さまつげ)について解説します。
当ページの内容はあくまでも参考として捉えて下さい。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、異常が見られる場合には、速やかに獣医師に相談してください。
今回の記事の目次
症状
しきりに目をきにするようになり、前足を使って目をこするようになります。
常に涙を流していたり、たくさんの目やにが出ます。
まぶたが内側に巻き込んでしまった状態になっている病気です。
まつ毛が常に眼球の角膜の表面に触れているため、不快感やかゆみ、痛みが出ます。
場合によっては、角膜に傷がつき角膜炎を起こしまうこともあり、そこから更に結膜炎を併発することも珍しくありません。
原因
まぶたを目の内側に巻き込んでしまったことにより。まつ毛が眼球の角膜に直接触ってしまうために起こります。
大半が生まれつきの先天的なものですが、外傷や他の目の病気が原因になることもあります。
治療
軽度の症状ならば、眼球を刺激しているまつ毛をこまめに抜いて、点眼薬を投与すれば症状は安定します。
しかし、重度の場合は、犬の成長に伴って、何度か手術を行っていく必要があります。
予防方法
眼瞼内反症は生まれつきの先天性の場合がほとんどで、予防は難しいといえるでしょう。
子犬を迎え入れてすぐに動物病院で目の検査を受けておくといいでしょう。
普段から愛犬の様子をしっかりと観察しておけば、早期発見は可能です。
眼瞼内反症が原因で発症する角膜炎は非常に慢性化しやすいため、子犬の頃から目の状態をしっかりと確認し、異常があればすぐに獣医師に適切な処置を受けるように心掛けましょう。
かゆみや痛みが出ていることもあり、犬は目をしきりに気にして前足で目をかこうとします。
前足で目をこすって更に悪化させてしまうことがありますので、注意が必要です。
目を気にして引っかないようにする対策
すでに乾性角結膜炎になっており、犬がしきりに目を気にして掻いてしまう行為の防止策としては、エリザベスカラーの装着があげられます。
犬は違和感を覚えている部位をどうしても前足で掻いてしまいがちですので、悪化させないためにもエリザベスカラーはオススメです。