鼻腔狭窄とは短頭犬種によく見られる鼻の病気です。
このページでは鼻腔狭窄についての症状、原因、治療方法、予防方法をご説明します。
あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
- 鼻の穴が狭くなっている
- 鼻水を飛ばす
- 鼻からブーブーと豚のような音(いびきのような音)を鳴らす
- 呼吸が荒くなる
酸欠になりやすく、興奮すると呼吸困難になりやすくなります。
また、熱中症にかかりやすくなりますので注意が必要です。
そのため、短頭犬種は飛行機に乗る際に搭乗制限されていることがあります。
参考:https://www.jal.co.jp/jalcargo/dom/guide/animal/
詳しくは、ご利用の航空会社にお問い合わせくださいませ。
原因
マズルが短い短頭犬種は、鼻の骨が短いものとなっておりますが、その上にかぶさっている鼻の組織や皮膚などは骨のサイズに合わせて小さくはなっていませんので、ダボダボで余ってしまっています。
品種改良によって作られたしわだらけの顔は、パグなどの犬にとってはチャームポイントなのですが、そのチャームポイントを獲得する代償として、鼻の穴の空気の通り道である鼻腔が狭くなってしまうことによって鼻腔狭窄が発症します。
掛かりやすい犬種
- イングリッシュ・トイ・スパニエル(キング・チャールズ・スパニエル)
- シー・ズー
- 狆
- パグ
- ブルドッグ
- ペキニーズ
- ボクサー
- ボストン・テリア
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
上記のような短頭種によく発症します。
治療
症状が軽度の場合は、現状維持につとめる保存療法を選択します。
熱中症にかかりやすいので、夏場は涼しい場所で飼育するようにします。
高温多湿の日本の住環境では、夏場のエアコンでの温度調整は半ば必須といえるでしょう。
症状がひどい場合には、鼻腔を広げる外科手術が施し、呼吸がスムーズに行えるようにします。
予防方法
遺伝が原因の先天的な要因ですので、予防することはできません。
あえて言うならば、犬を迎え入れる際に短頭犬種は選ばないようにすることでしょう。