お手・おかわり

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お手おかわりは、簡単に教えることができるコマンドです。

本格的なしつけのトレーニングに入る前の練習として最適です。

おすわりを覚えた子犬に次に教えるコマンドとしてもってこいでしょう。

このページではお手とおかわりの教え方について解説いたします。

お手・おかわりとは

お手をするジャーマン・シェパード・ドッグ

お手のコマンドを出した人の手のひらに、自分の前足を乗せるのがお手です。

右手でも左手でもかまいませんが、どちらかに統一しましょう。

お手は英語でshake(握手)ですので、右の前足を出すのが一般的にはなっています。

おかわりは反対側の前足を出すコマンドです。

お手を右の前足で統一したのでしたら、おかわりは左の前足になります。

お手とおかわりの教え方

お手をするドーベルマン・ピンシャー

しつけを実践する際に必要になってくるのが、犬へのご褒美です。

ご褒美といえばおやつのイメージが強いかもしれませんが、必ずしも食べ物が必要だというわけではありません。

おやつ
低カロリーなものを与えます。必ずしもおやつとして売られているものである必要はなく、普段与えているドライフード1粒でもご褒美になります。
おもちゃ
ボールやぬいぐるみなど、普段から好んで遊ぶおもちゃを用意します。
ほめる
「よし」「かしこい」など言葉でほめながら、なでます。

上記のどれもが、犬にとってはご褒美になるのです。

おやつで教える

まずはおやつやドッグフードを見せましょう。

犬はそのおやつを欲しがるため、こちらに集中します。

そして「お手」とコマンドを入れ、すぐに犬の右前足を持ち上げます。

そしておやつを与えます。

この動作を繰り返しているうちに、飼い主がコマンドを出しながら手を出すと、犬が自ら右前足を出してくるようになります。

そうなったら、おやつを与えながら、たくさん褒めてあげましょう。

すると犬は、お手をしたらおやつがもらえる上に、ほめてまで貰えると学習していきます。

何度も繰り返しているうちに、お手をしてほめてもらえること事態が犬にとって楽しい出来事になってきますので、そのうちにおやつを与えなくても喜んでお手をするようになります。

ちなみに私が飼っているボーダーコリーが子犬の頃は、朝昼晩の食事という与え方で餌を一気に与えるのではなく、一食分を小分けして、コマンドを教えながら少しづつ与えることで、犬の食事としつけとコミュニケーションを同時にこなしていました。

犬にとってのストレス解消にもなりますので、時間が取れる方は、餌をこわけにしてコマンドを教えながら少しづつ与えていくこともおすすめします。

また、頭を使う行為は犬にとってかなりのエネルギーを消費する行為ですので、家の中で暴れまわる子犬を大人しくさせたい時にもオススメです。

おかわりは、お手を完全に覚えたら同じ方法で教えます。

なお、おすわり→お手→よしよし→おかわり→よしよし といった感じでパターン化してしまうと、犬は最初にお手をし、次におかわりをするという流れで覚えてしまいます。

おすわり→おかわり→よしよし→おかわり→よしよし→お手→よしよし といった感じで、パターン化せずにランダムでコマンドを出すようにすると、お手とおかわりを別物だとしてしっかりと認識させることが可能です。

おもちゃで教える

犬の大好きなボールなどのおもちゃがあれば、お手やおかわりが上手にできたらボールを投げるようにすることもおすすめです。

「お手」ができれば大好きなボールで遊べるということを学習します。

何しろ褒める

犬は褒めてもらうのが大好きで、次も褒めてもらいたくて同じ行動をとるようになる習性があります。

なでる、言葉で褒めるといった愛情も、犬にとってはご褒美です。

もちろん、すぐにできるようになる子もいれば、なかなか、最初は覚えられない個体もいるでしょう。

大事なことは諦めずにじっくりと教えてあげることです。

絶対に叩いてはいけません

間違っても、できないからといって暴力を振るってはいけません。

犬にとって「お手」や「おかわり」という言葉が、なぜか理由はわからないが飼い主に叩かれる嫌なコマンドだというトラウマを植え付けてしまいます。

そうなってしまうと、「お手」や「おかわり」という言葉を聞くだけでストレスを貯めてしまうようになります。

実践編

コマンドは統一させる

しつけに用いるコマンドはどのようなコマンドでも構いませんが、家族で統一させましょう。

例えばお父さんがお手を右前足で教えているのに、お母さんは左前足で教えると、犬は混乱してしまいます。

共通のコマンドで教えることを徹底してください。

また、褒める際も、「かしこい」「えらい」「グッド」「ナイス」など、バラバラの褒め言葉が存在すると混乱してしまいます。

家族で共通の褒め言葉を決めておきましょう。

誉め言葉を掛けられること自体が嬉しいと思ってもらう

  • 「かしこい」+おやつ
  • 「かしこい」+おもちゃ
  • 「かしこい」+なでる

上記のような組み合わせで褒め続けることによって、犬の心境が
おやつがもらえて嬉しい!
から
かしこいと言われた。嬉しい!
に変化していきます。

最初は褒めることと餌を組み合わせておいて、徐々に餌をなくしていく方向で教えるのもいいやり方です。

場所を変えてやってみる

犬も最初はコマンドを、「家の中でおやつやおもちゃを見せられた時におすわりをするものだ」というイメージで覚えます

慣れてきたら散歩先の公園や、信号待ちの途中にやってみましょう。

「家の中でおやつやおもちゃがあるときにやるべきこと」から、「飼い主におすわりといわれたら、その場ですべきこと」という認識に変化していきます。

犬の集中力はあまり持続しない

犬種にもよりますが、犬の集中力はあまり長時間持続しないといわれています。

集中力が持続可能な時間は5分から長くても15分くらいでしょうか。

集中力が切れてしまっているのに無理やりトレーニングを続けると、犬はそのトレーニング自体が嫌いになってしまい逆効果になります。

長時間トレーニングするのではなく、短時間のトレーニングを何回かにわけて行うようにするのが効果的です。

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犬の先祖は狼です。そしてご存知のとおり、狼は肉食動物です。

犬は肉以外も食べることができますが、雑食動物に近い肉食動物という立ち位置になるといわれています。

野生では野菜・草・果物などを食べることはありますが、ご飯や麦などを食べることはありません。

ご存知かもしれませんが、スーパーやホームセンター、ペットショップなどで格安に販売されているドッグフードのほとんどは、大量の小麦・トウモロコシなどの穀類に、香り付け程度に少量の肉や魚を混ぜて作られた粗悪なペットフードです。

人間に例えるなら、毎食、インスタントラーメンを与えられているようなものです。

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筆者の家で飼っている犬(ボーダー・コリー)も、実家で飼っている犬(ミニチュア・シュナウザー)も、生まれた時からグレインフリーのフードで育てました。

おかげで、散歩中に様々な方から毛並みの良さを褒められます。

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