2015年12月20日に放映された朝日放送のテレビ番組、ペットの王国ワンだランドのレポート記事をお送りします。
前回は水族館に展示する深海生物を捕獲する漁の前編と、27匹の猫が暮らす猫寺を訪れた放送58回目のペットの王国ワンだランドの感想記事をお送りしました。
今回は横尾渉さんが、水族館に展示する深海生物を集めまる深海魚の漁の後編をお送ります。
どのような珍しい生物が採れるのか興味深いです。
番組の後半では、エクストリームという競技に挑み全国大会で優勝を狙うボーダー・コリーの兄弟が登場します。
今回はそれでは、第59回目の放映分のレビューをお送りします。
今回の記事の目次
水族館に展示する深海生物の捕獲現場へ密着(後編)
前回のワンだランドで放映された、深海生物専門の水族館に展示する深海生物を捕獲する漁への密着取材の後編です。
- 静岡県沼津市千本港町83番地
- 電話:055-954-0606
- FAX:055-954-0607
- 大人(高校生以上)1,600円
- こども(小・中学生)800円
- 幼児(4才以上)400円
こちらの水族館は今、大人気のスポットで、年間入場者数は約42万人。
館内には60種類2000匹以上の深海生物が展示されています。
なかには世界で唯一、ここでしか見られない、冷凍保存されたシーラカンスも展示されています。
さて、これらの深海生物はどうやって捕獲されているのでしょうか。
沼津港深海水族館の館長の石垣幸二さんに同行して珍しい生物を探します。
(石垣幸二さんの著書。クリックで詳細ページへ)
石垣さんは深海生物に関する本を数多く執筆されている深海生物の第一人者です。
さっそく、捕獲漁に出航しました。
水族館に展示する深海生物は捕れるのでしょうか。
出稿しておよそ1時間後。沼津港から約20kmほどの沖合にやってきました。
深海生物の捕獲には、海底に網を投入し、1時間ほど引っ張って集める底引き網漁で行います。
この船は環境の変化に弱い深海生物をきちんと管理ができるような設備が整った深海専門の船です。
今回の狙い
- 深海のキング・オブ・ブサイク:ブロブフィッシュ
- 深海のアイドル:メンダコ
- 深海のスーパーモデル:サナダミズヒキガニ(捕獲済)
- 深海のオシャレ番長:ミドリフサアンコウ
- 深海の千手観音:センジュエビ(捕獲済)
- 深海のど根性ガエル:アカグツ
- 深海のAKB48:ベニテグリ(捕獲済)
前回の放映では3種類の深海生物を捕獲しました 。
今回は残りの4種類を狙います。
2回目の網を上げ、30種類500匹以上の深海生物の捕獲に成功しました。
ヨロイザメ
- 生息水深:200〜600メートル
- 特徴:硬いウロコで覆われている
近年、ゴジラの名称でも親しまれているヨロイザメです。
全長1.8mまで成長します。
ミドリフサアンコウ
- 生息水深:100〜500メートル
- 特徴:強い刺激を受けると膨らむ
赤いあんこうですが、緑の点と、緑の目を持っています。
びっくりすると海水を一気に吸い込み体を膨らませます。
ドクウロコイボダイ
- 生息水深200〜500メートル
- 特徴:名前にドクが付くが毒はない
深海生物のこの道15年の石垣さんでも、生きているのをみたのは初めてという、レアな魚です。
あまり捕獲できないため、謎に包まれた生物です。
タカアシガニ
- 生息水深:200メートル
- 特徴:オスは足を広げると3メートルを超える
世界最大の蟹で、古くから姿を変えていないため、生きた化石ともいわれています。
メンダコ
- 生息水深200〜600メートル
- 特徴:長期育成が困難
今回、奇跡的に無傷で捕まえることに成功しました。
せっかく綺麗な状態で捕れたので、早速水族館で展示することになりました。
水族館にすぐに移して、メンダコの展示に成功しました。
ちなみに、食べても味はそんなにおいしくないそうです。
ちなみに我々が普段食べている深海生物の中で、美味しい魚種はキンメダイやノドグロなどです。
深海水族館についての詳しいレポートは、分かりやすいイラスト付きで書かれていますので、興味のある方はアクセスしてみてはいかがでしょうか。
日本生まれのドッグスポーツ エクストリーム犬に密着
ポシェとシュレは4歳のボーダー・コリーで兄弟犬です。
彼らはエクストリーム競技のチャンピオンを目指しています。
エクストリームは1999年に日本で誕生した競技で、国内の競技犬の数は約4800頭いて、年に5回公式戦が行われています。
エクストリーム種目
- 総合
- ハイジャンプ
- ハイスピード
エクストリームの種目は全部で3部門ありますが、ポシェとシュレは総合部門にチャレンジしています。
エクストリーム 総合
総合は様々な障害物がおかれた150メートルのコースで行われ、タイムを競います。
障害物には平均台やトンネル、ハードルなど様々な障害が用意されています。
スピードだけではなく正確な走りやジャンプなど、持てる能力をフル活用しなければ、この今日では勝てません。
エクストリームの頂点を目指しているボーダー・コリーの兄弟犬に密着
岡山県吉備中央町にやってきました。
こちらでボーダー・コリーの兄弟犬が暮らしています。
兄弟犬以外にも、兄弟の母犬のメイプル(8歳)、トイ・プードル3頭、ダックスフンドの全7頭で生活しています。
普段から仲間と走り回ることにより、エクストリームに必要な能力が鍛えられています。
ポシェとジュレの兄弟犬がエクストリームを始めたのは2歳の頃です。
飼い主の新谷さんが犬と一緒に楽しみたいと選んだのがエクストリームです。
練習するとどんどん早く走れるようになったり、ダメだった場合も次の課題が見つかりますので、何かを一緒にできるということが一番楽しいとおっしゃっています。
練習を重ねることによって二頭は2014年の全国大会に出場するまでに成長しました。
結果はジュレが2位。ポシェはミスが続いて失格でした。
なので今年は兄弟で表彰台にあがることが目標です。
ボーダー・コリーが複雑な動きができる理由
ボーダー・コリーがエクストリーム競技に向いている理由を、渋川動物公園のワンだランド専属動物解説員の宮本園長先生に聞いてみました。
犬が常に人間の心を読み取るので、指図をしなくてもこうしたらいいんだろうなと、先へ先へと行動していくところがいいとおっしゃっていました。
ボーダー・コリーは元々牧羊犬です。
人間の命令を忠実にこなす性格と、羊を追い続ける高い運動能力も持っているためエクストリームをやるにはうってつけの犬種です。
エクストリーム頂点を目指す二頭の普段の生活
庭には丘を切り開いて作ったエクストリームの練習場があります。
ボーダー・コリーは毎日2回。1時間以上の散歩が必要と言われています。(私は実際にボーダー・コリーを飼っていますが、必ず必要というわけではないようです。1日30分程度のゆったりとした散歩でもスリムな体型を維持していますし、ストレスをためている様子もありません)
二頭は散歩のかわりに毎日30分、エクストリームの練習を行っています。
レース中はハンドラー(犬に指示を与える人間)である飼い主の指示で行動するため、人間にとっても大変な運動量です。
新谷さんは59歳になった今も、犬たちと一緒に走っています。
広い敷地や大きな障害物が必要なエクストリームの施設は多くありません。
現在、大会と同じ設備を備えているのは、茨城・静岡・愛知・兵庫・の4箇所にしかありません。
今回は岡山から360km離れた愛知県まで遠征します。
- 東海市加木屋町富士塚3-1
- 0562-32-3339
こちらのドッグランには大会と同じコースがあり、本番を想定した練習が可能です。
まずは障害別に走りをチェックし、苦手なところは重点的にトレーニングを行います。
もちろん、走り回るのはハンドラーでもある新谷さんも同じです。
新谷さんは予選会の時に足がつって足がつって歩けなくなったこともあり、普段からトレーニングをしておかないと脚がパンパンになるとおっしゃっていました。
トレーニングを続けていたのですが、ミスが起こりました。
ハイウェイという平均台から落下してしましました。
これはハンドラーのミスだそうです。
新谷さんが先行しすぎたせいで、犬が早くついていこうと焦ってしまい、オーバースピードになってしまい落下したそうです。
減速するときは犬の後ろを走るのがポイントだそう。
そうすることで犬たちはスピードを抑えカーブを曲がっていくことができるようになります。
犬と人間が呼吸を合わせることが重要な競技なのです。
この日はみっちり3時間の練習をおこないました。
練習が終わったら体のケアです。
運動量の多いボーダー・コリーは季節に関係なく、熱中症になりやすいため、練習後には水に浸かって体を冷やします。
エクストリーム全国大会
東京都昭和記念公園で、エクストリーム全国大会が行われました。
今年は全国予選を勝ち抜いたハイジャンプ、ハイスピード、総合の各部門合わせて、186頭の犬が集まりました。
会場には同じ牧羊犬の、オーストラリアン・シェパードや、ニュージーランド・ヘディング・ドッグ(ストロングアイヘディングドッグ)もきています。
試合が開始されました。
いつもと違う環境ということもあり、ミスをする犬もちらほら見られます。
障害をミスした場合は、戻ってやり直しとなりますので、タイムロスは計り知れません。
そんな中、ものすごいライバルがあらわれました。
ストロングアイヘディングドッグです。
優勝の目安といわれている19秒台を叩き出しました。
その記録に勝つためにも、新谷さんは18秒台を目指します。
まずは前回準優勝のジュレです。
序盤は調子が良かったのですが、途中でまさかのコースアウト。
最後まで走りきりはしましたが、途中のコースアウトのタイムロスが響き、無念の23秒台となりました。
次は、前回の大会では失格になったポシェの出番がやってきました。
順調に走り、苦手としているハイウエイも見事にクリア。
タイムはなんと18.96秒!
宣言通り18秒台でフィニッシュしました。
結果、優勝です。
ポシェは日本一のエクストリーム犬の称号を獲得しました。
エクストリーム競技を楽しむことで、元々絆は合ったとは思うのですが、その絆をもっと深くしていける。やっていてよかったと思います。来年の決勝大会では兄弟犬で揃って入賞したいとおっしゃっていました。
ちなみにエクストリーム競技は中型犬大型犬だけではなく、小型犬でも参加できるミニチュア競技もあります。
チワワやトイ・プードル、フレンチ・ブルドッグなども参加できるようです。
あなたも愛犬と一緒にエクストリームに参加されてみてはいかがでしょうか?