2016年1月31日に放映された朝日放送のテレビ番組、ペットの王国ワンだランドのレポート記事をお送りします。
前回は種類を超えた仲良し動物特集の放送63回目のペットの王国ワンだランドの感想記事をお送りしました。
今回は動物の赤ちゃんスペシャルです
様々な動物の赤ちゃんに横尾渉さんが密着します。
それでは、第64回目の放映分のレビューをお送りします。
今回の記事の目次
今しか見られない動物の赤ちゃんスペシャル
- 鹿児島市平川町5669番地1
- 電話:099-261-2326
- FAX:099-261-2328
- 一般:500円
- 小中学生:100円
鹿児島市にある平川動物公園へと、横尾渉さんが取材にやってきました。
平川動物公園は1916年に設立された動物園で、今年で開園100周年を迎える歴史ある動物園です。
インドゾウやマサイキリンのような大型動物から、レッサーパンダやオランウータンといった様々な動物が、東京ドーム7個分の広大な敷地で飼育されています。
その数はなんと、140種類、1000頭です。
園内を案内してくれるのは飼育員歴5年の堤 若菜さんです。
平川動物公園では、秋から20頭のベビーラッシュが来て、今しか見られない可愛い姿で賑わっています。
袋から頭を出しちゃう赤ちゃんカンガルー
アカカンガルー
- 体長:1〜1.6m
- 体重:25〜90kg
- 分布:オーストラリア
- オスは分泌される液で体毛が赤く染まる
オスは筋肉むきむきの姿が有名な大型のカンガルーです。
赤ちゃんカンガルーを探していると、お母さんカンガルーの袋から頭を出しているかわいい赤ちゃんが居ました。
生後4ヶ月のアカカンガルーの赤ちゃんです。
去年4匹の赤ちゃんが生まれました。
しばらく観察していると変わった袋の入り方をする赤ちゃんカンガルーが現れました。
袋から尻尾だけが出ています。
お母さんカンガルーの乳をお腹の中でくわえているため、袋からは足やしっぽしか出ていません。
袋から顔を出すのは草を食べだす生後4ヶ月ごろからとなります。
生後2〜3ヶ月までの授乳期は、母親カンガルーの袋の中にある乳をずっとくわえているため、足や尻尾がでるということです。
したがって、どの部分が出ているかによって、赤ちゃんの成長具合がわかるのです。
しっぽが食べ物そっくりな赤ちゃんサル
平川動物公園ではオランウータンやマンドリルなど11種類のサルが飼育されています。
アビシニアコロブス
- 体長:45〜70cm
- 体重:5.5〜14.5kg
- 分布:アフリカ
- 植物の葉を食べる。別名「リーフイーター」
アビシニアコロブスはアフリカ原産の珍しいサルです。
植物の葉っぱを食べるため、リーフイーターとも呼ばれています。
このサルの最大の特徴は、50cmにもなるふさふさの長く美しい尻尾です。
そんなアビシニアコロブスの赤ちゃんがいました。
生後4ヶ月で、体長はまだ30センチです。
子供の頃の尻尾は毛が伸びきらず細くなっています。
その見た目は、まるでエビフライです。
しっぽを見てエビフライのようだったら子どもだと見分けることができます。
コアラの赤ちゃん
コアラの赤ちゃん、1歳のコロンとユメが最近はじめたのは、体をかわいくひねっての毛づくろいです。
他にも様々な赤ちゃんが見られます
鹿児島の離島にしか生息しないトカラヤギや、マゲシカ、ビントロング、コツメカワウソなど、20匹の赤ちゃんがすくすくと育っています。
日本にわずか4頭 ホワイトタイガーの赤ちゃん
園内人気No.1の赤ちゃんは、日本に4匹しかいないというホワイトタイガーの赤ちゃんです。
日本にいる4頭のうちの2頭が、ここ平川動物公園で飼育されています。
ベンガルトラのホワイトタイガーの双子の赤ちゃんです。
ホワイトタイガー
- 体長:3M
- 体重:250kg
まだ赤ちゃんなので、体長50cm。体重6㎏と、小型犬を少し大きくしたくらいのサイズです。
歩き方もまだよちよち歩きで、とっても愛らしいです。
横尾渉さんがさっそく触れ合ってみることになりました。
生後45日目なので歯が生えかけてきています。
猛獣になりかけの小さな牙を見ることができます。
また、赤ちゃんであまり歩きまわらないため、肉球は綺麗なピンクでぷにぷにしています。
肉球を実際に触った横尾渉さんは「やわからい!気持ちいい」とコメントされていました。
横尾さんは更に、ホワイトタイガーへの授乳にも挑戦されていました。
赤ちゃんは哺乳瓶を手でもみもみしながらミルク飲んでいます。
このモミモミする動作は、母乳の出を良くするための野生の本能です。
人間からミルクをもらっている理由
しかし、なぜ、この赤ちゃんホワイトタイガーたちは母親からではなく、人間からミルクをもらっているのでしょうか。
それは出産の時に起きたある事件が関係しています。
二匹が生まれた時、人工保育をする必要があったからです。
出産当時、生まれたのはこの子たちを含め、全部で5匹いました。
しかし、出産直後、5匹中2匹が原因不明の急死。
獣医師は少しでも生存の可能性を高めるため、母親側に1匹を残し、残りの2匹を人工保育を行うことを決めました。
お母さんが育てても、人間が育てても、命を落としてしまう可能性がありました。
生きる確立をあげるために人工保育と母親と半分にわけたのです。
人工保育で最も気をつけなければならないのは、食事と排泄の管理です。
ミルクは4時間おきに必ず与えます。
深夜にも授乳が必要なため、飼育員さんは毎日自宅へと連れ帰り、24時間体勢の家族ぐるみで人工保育を行いました。
赤ちゃんトラは自力で排泄できません。
本来ならば母親がお尻を舐めて排泄を促すのですが、人工保育のため、飼育員さんは食後にお尻を刺激して、排泄の手伝いをおこないました。
その甲斐あって二匹は大きな病気もなく健康に育ち、今ではお客さんを癒やす、一番のアイドルになっています。
最終的な目標は、お父さん、お母さんのような一人前の野生の動物になり、一人前の親になってもらいたいと飼育員さんはおっしゃっていました。
ヤブイヌ
体長:57〜75cm
体重:5〜7kg
分布:南アメリカ
平川動物公園には、ヤブイヌというあまり知られていない動物が飼育されています。
イヌ科の最も原始的な種類で、約1000年前から姿が変わっていません。
穴を掘る習性があり、飼育員は毎回穴を埋めているそうです。
横ちんが飼育員の仕事をお手伝い
続いて、横尾渉さんが飼育員のお世話に挑戦します。
フンボルトペンギンの世話
今回はフンボルトペンギンの散歩を手伝うことになりました。
お手伝いの内容は、勝手気ままに動くペンギンを誘導することです。
クチバシが鋭いため、噛まれないように注意をしながら誘導していきます。
横尾さんは以前、リクガメの散歩を手伝ったのですが、それよりも大変だそうです。
フンボルトペンギンは比較的暖かい南アメリカ沿岸地域に暮らすペンギンです。
野生化よりも狭い環境で飼育すると、運動不足に陥ってしまうため、散歩が必要だそうです。
ペンギンは運動不足で血行が悪くなると足の裏に趾瘤症(しりゅうしょう)というタコができてしまうので、1日1回病気予防のための散歩が必要なのです。
200メートルのコースを20分掛けて歩き、散歩終了です。
カバの歯のチェック
横尾渉さんがチェックするカバは体長2.5メートル。体重 推定3トンの、龍馬くん(6歳)です。
カバの健康で一番大事なのは歯で、4本の犬歯が伸びすぎると口を傷つけ、餌が食べられなくなるそうです。
カバの口の広げ方
カバの前で大きく手を上げると、カバは大きく口を広げました。
カバは自分より大きなものに対して威嚇をする習性があるため、それを利用して口を開けさせているのです。
今回のミッション
横尾渉さんがハンドサインで口を開けさせている間に、飼育員さんがカバの歯をチェックします。
カバは実は凶暴なことでも知られている動物です。
横尾さんはハンドサインを送っているのですが、カバは無視しているようです。
何度か繰り返すうちに、ついに口を開けさせることに成功しました。