- 犬種
- ウィペット
- 原産
- イングランド
- 役割
- ウサギ狩り、レーシング競技
- サイズ
- 中型犬
- オスの体高
- 48〜56cm
- オスの体重
- 9〜18kg
- メスの体高
- 46〜53cm
- メスの体重
- 9〜18kg
- 2014年のJKCの登録件数
- 232頭
歴史
約100年前、イギリスではグレーハウンドを飼うことが許されたのは王侯貴族だけに限られていました。
そこで労働者階級が庶民の為のドッグレース用の犬として、グレーハウンドの規定にかからない程度の小さな犬で、しかも時速60キロにも達する俊足なの犬に改良しました。
いわば、グレーハウンドのミニチュア版として作られた新しい犬種になります。ちょうどイタリアン・グレーハウンドとグレーハウンドとの中間の大きさになります。
本格的なレース犬を所有出来なかった一般大衆によって作出されたことからも、「貧者のグレードハウンド」と蔑まれた悲しい過去を持っています。
グレーハウンドとイタリアン・グレーハウンドやベドリントン・テリア、マンチェスター・テリアとも交配されて小型化されましたので、イタリアン・グレーハウンドに似ていますし、テリアの明るさも持ちあわせています。
しかし、イタリアン・グレーハウンドは愛玩犬ですが、ウィペットは走る機能を第一に作られましたのでイタリアン・グレーハウンドよりも俊足です。
欧米で現在でも行われているドッグレースは、機械に仕掛けたウサギに見立てたルアー(擬似獲物)を追って、スピードを競うレースで賭博の対象になっていることが多いですが、スポーツとして行っている団体もあります。
動物愛護の観点から、無理やりに走らせるのは虐待にあたるとする団体もありますし、ウサギを殺さずに犬の本能を引き出す訓練だから犬にとって好ましいと行為であると主張している団体もあります。
特徴
ホイペットと呼ばれることもありますが、ウィペットと同じ犬のことです。ウィップは鞭の意味で、鞭のようにしなやかで動きの速いペットという意味になります。
イギリスではグレーハウンドをはるかに上回る人気で、常に上位30位くらいにランクインしています。
細くて長く伸びた口や、後ろに寝ていて薄くて小さい耳、長い脚など、グレーハウンドの特徴をもったまま、そのまま小さくしただけの体型です。
興奮状態になると、周囲が見えなくなってしまうことがあるので、あまり興奮させないように遊んであげましょう。
中型犬ですが、ドッグ・レースに出場していただけあって、運動量は非常に多く、毎日の散歩では駆け足を含めた運動をたっぷり行いましょう。
性成熟するまでに時間がかかります。2歳近くまで発情しないことも多い犬種です。
飼いやすさ
飼い主の事を大好きで、愛情深く甘えん坊な極めて忠誠心の強い犬です。
いつも飼い主の側に居て、幸せを感じています。その従順さが魅力です。
飼い主が移動すれば、飼い主の後を追ってどこまでもついて回るのが大好きな犬種です。
いつでも飼い主の近くで付き従えたいという人にピッタリな犬種です。
小型で、動きも静かですし、無駄吠えもしません。
頭もよく、家庭犬としてトレーニングに苦労することはないでしょう。
むしろ、この犬種は大変飼いやすいので、やや存在感に欠けるとさえ思ってしまうほどかもしれません。
しかし、このくらいの犬の方が、長期間に渡る犬との共同生活において、飼い主は疲れません。
被毛は短毛のため、手入れは簡単です。
体臭はほぼ無臭に近いので、犬の臭いが苦手であるという人でも飼うことができます。
蒸しタオルで拭いたり、獣毛ブラシでマッサージするようにブラッシングする程度で、あとは定期的にシャンプーしておけば、つやのある美しい被毛を手に入れることができます。
健康面での大きな問題はありません。ごくまれに遺伝的な目の疾患がある程度です。
性格面では、攻撃的な性質は見られませんが、興奮しやすい犬種ではあります。
特に子犬の時は非常に活発で、部屋中を駆けまわって物を壊しますので注意が必要です。
ウィペットは利口で物分かりがよく、状況判断に優れているし、訓練に対しても従順である。裏を返せば、自立心が低いといえる。
トレーニングのしやすい犬種です。
テリトリーを守る性質は低いので、番犬には使えません。
主人の足元が世界で一番居心地のいい場所だと考えている彼らは、室内では穏やかに過ごしていますが、屋外ではうってかわってアクティブに行動します。
基本的にはスポーティーなのですが、その場の状況を判断しながら行動します。ですので、室内では静かですし、広い場所にいけば活発に行動します。
子供に対しても優しく対応し、一緒に遊んでくれますので、小さいお子さんのいらっしゃる家庭でも飼育は容易でしょう。
レース犬ですので運動は欠かせませんが、寒さに弱いので、普段は出来れる限り家の中で飼うようにしましょう。
短毛で毛の量も少なく、ほとんど匂いの無い犬ですので、家の中で飼っても気にならないはずです。
散歩について
散歩は朝晩、たっぷりと行ってあげましょう。
可能ならば大きな広場でノーリードで走らせてあげたいところです。
ただし、猫などの小動物を見つけると、スイッチが入り、猛ダッシュで追いかけ回すことがありますので、その点だけは注意が必要です。
競争させるために生み出された犬ですので追いかけるのが大好きですが、暴走は困りものですので飼い主がきちんとコントロールできるようにしておきましょう。
注意点
この犬種は脂肪がほとんどないので、暑さにはある程度の耐性がありますが、寒さにはめっぽう弱いので、冬場は保温や風よけのための犬用の服を着させてあげましょう。
毛がかなり短いので、擦りむきや傷にも気をつけてあげましょう。
家の中でも服を着せてあげたり、柔らかなベッドを用意するなどして外傷を防ぐといいでしょう。
細身で脂肪がほとんどなく、筋肉質な体型ですので、幼犬時に肉や魚などの蛋白質源を多く与える必要があります。
しかし、胃腸が弱い傾向にありますので、与える餌の内容には注意しましょう。
軽度で持続する下痢には、炊いたお米や茹でたさつまいもを与えることにより改善されることがあります。
毛の手入れやシャンプー・入浴
短毛でほとんど抜け替わりませんので、手入れは非常に簡単です。
こまめに蒸しタオルで拭いて、短毛ブラシを用いてブラッシングをして表面のツヤを出し、皮膚に刺激を与えてあげれば更に美しくなります。
ウィペットのブリーダー情報
- 埼玉県飯能市中藤上郷273-5
- 電話:042-977-2345
埼玉県飯能市中で様々な犬や猫を繁殖されているブリーダーです。
- 千葉県君津市中島299-18
- 電話:0439-32-5102
- FAX:0439-32-5102
- 携帯:080-6629-0008
千葉県でウィペットをはじめ、ジャック・ラッセル・テリア、ミニチュア・ダックスフンド、ミニチュア・ピンシャーを繁殖されている犬舎です。
- 東京都武蔵野市緑町1-7-5
- 0422-53-6628
東京都武蔵野市にある犬舎です。
パピヨンがメインのようですが、ウィペットの繁殖も手がけられているようです。
ウィペットを飼育されている方のブログ
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よくドッグランに行かれているようで、ドッグランで楽しむ犬の様子がうかがえます。
ウィペットの紹介動画
DOGS 101 のウィペットの紹介動画です。
本編は5分12秒です。
本編の解説は英語ですが、動画や図もふんだんにつかったわかりやすい構成でウィペットの歴史や、特徴が学べます。
全速力で疾走するウィペットの迫力ある走りも見られます。