小脳障害とは、小脳に異常がでることにより、運動障害が出てしまう病気です。
このページでは犬の小脳障害についての症状、原因、治療方法、予防方法を解説いたします。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
小脳は体のバランスを保ったり、運動機能を調節する機能をもっています。
小脳障害になると、運動機能に影響が出ますので、動作がぎこちなくなったり、立とうとしてもよろめいたり、上手に歩けなくなります。
酔っ払ったようにふらふらしたり、おかしな歩幅で明らかにおかしな歩き方になるなど、異常な動作になるのですぐに気づくかと思います。
原因
- 腫瘍
- 外傷
- ウイルス感染
- 細菌感染
- 栄養不足
- 老化による萎縮
- 先天的要因
様々な要因が考えられます。
ほとんどは先天的要因によるものですので、生後1ヶ月ほどで影響が見られるようになることが多いです。
かかりやすい犬種
- アイリッシュ・セッター
- エアデール・テリア
- ケリー・ブルー・テリア
- コトン・ド・テュレアール
- サモエド
- スタッフォードシャー・ブル・テリア
- チャウチャウ
- ハリア
- ビーグル
- ブル・テリア
- ブルドッグ
- ブル・マスティフ
- ボーダー・コリー
- ボストン・テリア
- ラフ・コリー
- ラブラドール・レトリーバー
- ワイヤー・フォックス・テリア
治療
ウィルスや最近に感染したことが原因となっている場合は、感染症に対する治療を行います。
脳腫瘍が原因となっている場合は、外科手術を検討することとなります。
しかし、外傷や萎縮など、ほとんどの場合で完治は難しい病気です。
完治が難しい以上、対症療法を続けることとなります。
先天的な小脳障害の場合は、根治する治療法は今のところ見つかっていません。
運動障害による落下事故などが発生しないように、階段などの高所を極力避け、出来る限り犬に負担がかからないように飼い主が考えてあげるようにしましょう。
予防方法
先天性のものについては予防はできません。