耳の腫瘍は犬が掛かる腫瘍(できもの)が耳の中にできる耳の病気です。
このページでは肥厚性外耳炎についての症状、原因、治療方法、予防方法をご説明します。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
- デキモノができる
- デキモノから血や膿が出る
- 耳の悪臭
- 耳をしきりに気にする
犬の耳の外側や内側や耳の穴の中にデキモノができた状態のことをさします。
耳に違和感があるため、犬は耳を仕切りに気にするようになり、かいたり、頭を振る動作を行います。
内耳炎、中耳炎、外耳炎といった他の病気と同じような症状です。
原因
アポクリン腺という耳の汗腺が腫瘍化することが原因となることが多いのですが、腫瘍化する原因はよくわかっていません。
5歳以上の犬に発症率が高いことからも、紫外線の影響や加齢がなんらかの要因になっていると考えられます。
治療
耳の腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍があります。
良性腫瘍はただちに処置を行わなくても健康上の問題はあらわれませんが、悪性腫瘍は短期間で一気に成長する上に、他の器官へと次々と転移してしまいますので、速やかに外科手術で除去することが求められます。
良性腫瘍であっても、耳に強い違和感が出たり、耳穴を大きく塞いでしまうといった問題が出ている場合には、外科手術で除去してしまうこともお薦めされます。
予防方法
普段から様子をよくみておいて、耳を気にして掻いたり、頭をしきりにふるようになったらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
週に一度は耳の中をチェックしておきましょう。
耳の掃除は2週間に1回くらい行うといいでしょう。
耳の汚れを掃除し耳全体もマッサージしてやりましょう。
綿棒で耳道を強くこすってしまうと傷つけてしまい炎症の原因になったり、炎症を悪化させてしまう場合がありますので、優しく行いましょう。
また、汚れがひどいときに、綿棒を深くまでいれてしまうと、汚れを耳の奥に押しこむことになってしまいかえって逆効果になります。
ひどい汚れの場合に動物病院で診てもらいましょう。
耳の中に水が残っていて、蒸れたり、湿気たりすると外耳炎にかかりやすくなります。
シャンプーや水泳、雨の散歩の後は、耳の中の水気をしっかりととって、乾かしましょう。
掛かりやすい犬種
大きな耳を持つコッカー・スパニエルは、他の犬に比較して、耳の腫瘍ができやすいようです。