大腸炎とは腸の炎症のことを指します。
このページでは大腸炎についての症状、原因、治療方法、予防方法をご説明します。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
今回の記事の目次
症状
激しい下痢を起こし、水っぽい粘液状の便を少量ずつ、何度も出すことがあります。
ひどい場合には血便を出したり、脱水症状に陥ることもあります。
原因
腫瘍や尿毒症、アジソン病(副腎皮質機能低下症)などの他の疾患が原因となっている場合や、サルモネラ菌や大腸菌などの細菌感染のものや、鉤虫などの寄生虫の感染、食べ物アレルギーやストレスによるものなど、原因は様々です。
治療
下痢止めや整腸剤、抗生物質を投与します。
脱水症状がひどい場合には輸液を行います。
大腸炎を引き起こしている原因となる他の疾患が突き止められている場合は、その疾患の治療も同時に行います。
例えば寄生虫が原因の場合ならば、その寄生虫に有効な虫下しを投与します。
アレルギーが原因の場合には、アレルゲンとなる食べ物を突き止め、それを排除します。
食べ物のアレルギーが原因の場合
アレルゲン由来のアレルギーによるものの場合、食べ物を変更することによって治る可能性が高いです。
完全に全てのアレルゲンを特定することはできませんが、おおまかなアレルゲン調査は、動物病院の血液検査で調べることが可能です。
犬は特に小麦由来のアレルギーが多いとされていますので、グレインフリー(穀類不使用)のOrijenはオススメのドッグフードになります。
というのも、日本のいい加減な法律とは違い、オリジンを製造しているチャンピオンペットフーズ社があるペット先進国カナダでは、人間の食料品と同じレベルの安全性がドッグフードにも求められています。
また、動物由来ですと犬はチキンのアレルギーが多いのですが、オリジン6Fishのようなチキン以外の素材を使ったドッグフードも開発していますので、アレルゲンを避けたペットフードを選択することが可能です。
ドッグフードを変更することによって、皮膚の疾患があっという間に治ったという話はよく聞きますので、食べ物が原因の場合はドッグフードの変更を検討するのもいいでしょう。
また普段から半年に一度くらい与える餌の主材量の変更していく、ローテーションと呼ばれる餌の切り替えを行っておけば、調子が悪くなった時や調子が良くなった時にの原因になった餌の特定が容易になります。
予防方法
予防は難しいのですが、出来る限り早期発見して、早期治療を行うほうが安心です。
動物病院で検便をしてもらい、寄生虫や細菌に感染していないか調べてもらうといいでしょう。
普段から愛犬の様子を気にかけ、おかしなところが見られたら、すぐに動物病院で相談するようにしましょう。
例えば、普段おとなしくお腹をなでられていたのに、急に嫌がるようになったら、腹部に何らか異常が見られるサインです。
愛犬にストレスがかからないような環境を提供することにより、ストレス性の大腸炎は予防することが可能です。