犬は人間のように言葉を喋れませんので、鳴き声や表情の変化、しぐさなどのボディーランゲージで喜怒哀楽を表現しています。
犬の特別なしぐさには、何か意味があることが多いので、犬のボディーランゲージを知ることができれば、犬の気持ちを理解する手助けになります。
このページでは犬の喜怒哀楽の表現方法について詳しく解説いたします。
犬の喜怒哀楽表現のしぐさ
犬のしぐさには色々な意味があります。
犬は言語を持っていませんが、しっぽや耳の動作、しぐさなどの動き、鳴き声など様々な方法で喜怒哀楽を伝えます。
飼い主は犬のしぐさや鳴き声といったボディーランゲージの持つ意味をしっかりと理解して、犬と素敵な生活が送れるようにしましょう。
喜び
喜びのレベルによってしぐさが異なってきます。
しっぽを軽やかに振りながら、軽く「ワンワン」と鳴くときは喜びの表現です。
しっぽをちぎれんばかりに振って、耳を後ろに倒し、ぴょんぴょんと飛びかかって顔を舐めようとするときは、大喜びをしています。
甘え
しっぽを垂らした状態で、「クンクン」と泣きながら寄ってきます。
体をすり付けてきたり、鼻でつついてきたり、前足でつついてきたりします。
一緒に遊んでもらいたい時や、おやつなどが欲しい時もしっぽをゆっくりと振りながら甘えてきます。
服従
仰向けに寝て、お腹をあらわにします。
犬のお腹は人間のお腹と同じで、肋骨などの骨格に守られていないため、弱点になっています。
その弱点をさらけ出すことによって、「あなたには敵わない。降参です」「あなたに危害を加える気はありません」ということを伝えています。
恐怖
体重を後ろに掛け、しっぽを股間に巻き込み、ブルブルと震えます。
あまり怖がらせすぎると、パニックになって噛みつく場合がありますので注意しましょう。
怒り・威嚇
被毛を逆立てながら、体全体を硬直させ、低い声で「ウゥーーーッ」と、うなります。
頭を低くして、歯はむき出して、相手を睨みつけ、すぐにでも攻撃できるように身構えます。
牙を向いた状態の犬は大変危険ですので、飼い主は咬傷事故が起きないようになだめる、押さえつける等の対処を行いましょう。
警戒
耳をピンと立てて物を音を察知し、遠くまで見渡せるように頭を高くあげ、尻尾を小刻みに動かしながら身構えます。
外敵が近づいてくると、「ワンワン」と連続して吠えます。
悲しみ
しっぽは垂れ下がり「クンクン クーンクーン」と悲しそうな声で鳴きます。
本当に悲しそうな目をしてきます。
飼い主に体をすりつけてくるときもあります。
退屈
全身をダラリとしたまま、「ファーン」というあくびのような声を出します。
だるそうな目をしていますが、疲れていたり、体調が悪いわけではなく、退屈なだけなことが多いです。
暇で退屈なために、だるそうな目をしているだけですので、「体調が悪そうなので散歩はやめておこう」とならないようにしてあげましょう。
鳴き声による犬の気持ち
- ワンワン:嬉しい時。警戒している時。興奮している時。
- キャンキャン:痛い時。怖い時。不安な時。
- クンクン:寂しい時。不安な時。
- ウオーンウオーン:遠吠えでコミュニケーションをとる
- ウーッ:怒っている時。相手を威嚇している時。