おしっこはマーキング行為

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犬(特にオス犬)はおしっこをまとめて放つことをせずに、色んな場所で少しづつ小出しにしていきます。

これは犬がおしっこをすることによって、自分のテリトリーを他の犬に伝えているからです。

なので、おしっこがほとんど出ない状態でも、必死に数滴垂らそうとしているのです。

マーキングとは

壁にマーキング行為を行っている犬の置物

犬を散歩に連れて行くと、電信柱や、角っこにたいしてしょっちゅうおしっこを掛けます。

これはおしっこを排泄することがだけが目的なのではなく、マーキングという、自分の縄張りを主張している行為なのです。

特にマーキングを熱心に行うのは片足を上げておしっこをするオス犬ですが、発情期に入ったメス犬もマーキングを行います。

オスのマーキングはテリトリーの主張なのですが、メスのマーキングは自分の発情をオスに知らせる意味があります。

オスのマーキングは生後8〜9ヶ月頃から始まり、その時期から片足を上げておしっこをするようになります。

それまではオスもメスも、しゃがんでおしっこをします。

自分のにおいをつけて一度来たことがある場所を記憶させる

マーキングには縄張りを他の犬に伝える以外にも、自分が来たことがある、安心して動ける範囲を確認するためのしるしとしても用いられています。

犬もはじめての場所は心細く思っています。そこで、新しい場所に自分の匂いをつけておき、来たことがあるというマークをつけておきます。

次回に来た時には安心して行動することができるわけです。

このタイプのマーキングはオス・メスかかわらず行っているように感じます。

私が飼育しているボーダー・コリーも、はじめて行った場所に、少量のおしっこを掛けることはよくあります。

においで情報収集

おしっこのにおいは、人間が嗅いでもただの悪臭にしか感じませんが、犬の優れた嗅覚で嗅ぐと様々な情報を入手することができます。

おしっこをした犬がオスかメスか、強いのか弱いのか、いつ頃付けられものなのかということを嗅ぎ分けます。

犬よりもはるかに格上の強さを持つ、狼の尿の匂いをかげば、犬は恐れおののいてしまうそうです。

その習性を利用したウルフピーという狼のおしっこも市販されています。

砂を掛ける動作もマーキング

排泄後に後ろ足で砂を掛けるような動作を行う犬がいます。
これもマーキング行為だと考えられています。

犬の足の指の間には汗腺があり、そこから汗が出ます。
犬を実際に飼育されている方なら、一度、わんちゃんの前足でも後足でも、肉球のあたりを嗅いでみてください。
野性味あふれる香ばしい香りがするかと思います(笑)

そこから出る汗の匂いを土にこすりつけているのです。
また、地面に視覚的な爪あとも残していると考えれます。

尿、便、汗の匂いで縄張りを示しているというわけです。

オス犬が片足を上げておしっこをする理由

犬のおしっこにはマーキングの意味があるのですが、他の犬に自分の存在をアピールするためには、相手に気づいてもらう事が重要です。

足を上げておしっこをうえに掛けることによって、おしっこの掛かった位置は他の犬の鼻の高さに近くなります。
匂いに気付いてもらいやすくなるというわけです。

また、自分の掛けたおしっこの上に、他の犬のおしっこで上書きされる恐れも少なくなります。

目立つところにマーキングすることによって、自分もその場所を忘れにくくなるという意味もあります。

マーキングをやめさせる事は可能なのか

特にオス犬のマーキングは悩みの種になることがあります。

マーキングは習性なのですが、やめさせる方法や、迷惑をかけない方法もあります。

トレーニングでやめさせる

マーキングは習性ですが、トレーニングでやめさせる事は可能です。

実際に、盲導犬は決まった場所で指示をもらうまで、いつまでも排尿を我慢し、絶対に勝手に排泄を行いません。

教え方としては、家のトイレでおしっこをしてから散歩に行き、外でマーキングをしようとしたらリードで引っ張りやめさせます。その後、家のトイレで排尿させ、成功したらしっかりと褒めます。

家の中のトイレでおしっこをすることが正しいことで、正しく出来れば褒めてもらえるということを覚えこませます。

去勢手術を行う

去勢手術を行うことによって、過度なマーキングを抑えることが期待できます。

ただし、しゃがんでおしっこをしている子犬のうちに去勢手術をすることが好ましく、何年も足を上げておしっこをしてきた犬を去勢しても、マーキングの本能は消えません。

あくまでもマーキングの本能が目覚める前に去勢してしまうというやり方になります。

マナーバンドを装着する

マナーバンドという、おしっこ対策の簡易おむつを装着させる方法があります。

最近ではデザインが可愛いものも多数販売されていますので、素敵な洋服と組み合わせてオシャレを演出することも可能になっています。

ブレインフリー

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犬の先祖は狼です。そしてご存知のとおり、狼は肉食動物です。

犬は肉以外も食べることができますが、雑食動物に近い肉食動物という立ち位置になるといわれています。

野生では野菜・草・果物などを食べることはありますが、ご飯や麦などを食べることはありません。

ご存知かもしれませんが、スーパーやホームセンター、ペットショップなどで格安に販売されているドッグフードのほとんどは、大量の小麦・トウモロコシなどの穀類に、香り付け程度に少量の肉や魚を混ぜて作られた粗悪なペットフードです。

人間に例えるなら、毎食、インスタントラーメンを与えられているようなものです。

本当に愛犬の健康と幸せを考えるのなら、穀物不使用で、人間でも食べられる新鮮で安全な食材を使って作られた、プレミアム・グレインフリーフードを与えることを検討してみてください。

筆者の家で飼っている犬(ボーダー・コリー)も、実家で飼っている犬(ミニチュア・シュナウザー)も、生まれた時からグレインフリーのフードで育てました。

おかげで、散歩中に様々な方から毛並みの良さを褒められます。

とはいえ、犬にとって、普段の食事が人生(犬生)にとって大きなファクターを占めている楽しみでもありますので、犬の幸せを考えるとガツガツと食べる美味しいドッグフードであることは最低条件です。

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