- 犬種
- サルーキ
- 原産
- 中東
- 役割
- 野うさぎ、ガゼル、ダチョウなどの狩り
- サイズ
- 大型犬
- オスの体高
- 58〜71cm
- オスの体重
- 16〜29kg
- メスの体高
- 61〜66cm
- メスの体重
- 16〜29kg
- 2014年のJKCの登録件数
- 124頭
歴史
サルーキは世界の犬種の中で最古の犬だと考えられています。
犬種名はかつてアラビア半島に存在していた都市であるサルクから名付けられたと考えられており、アフリカ北部から中東の砂漠地帯にかけて、遊牧民の猟犬として用いられてきました。
現在のイラク南部に存在していた古代シュメールの都市で、紀元前7000〜6000年前のものと思われる発掘物の中から、サルーキと思われる犬の姿が確認されました。
砂漠で生活していた遊牧民が、野うさぎやガゼル、キツネ、ダチョウ、オオカミなどの狩猟に使っていたといわれています。
サルーキが使われていた地域はイスラム教徒が多い土地にあたります。
イスラム教では犬を不浄な動物と考えていますが、サルーキだけは特別で「エル・ホル(高貴なもの)」と呼ばれていました。
狩猟犬として人間が食べる肉を調達するサルーキは、神の使いとして特別視されてきたのです。
当時の遊牧民たちにとっては飼い犬としての扱いではなく、大切な家族の一員として生活していて、一緒にテントの中で寝ることまで許されていました。
ヨーロッパには1700年代に紹介されていますが、大した話題にはなりませんでした。
関心が持たれだしたのは19世紀中頃になってからです。
日本には1970年代の初めに輸入されました。
現在では大人気の犬種とまではいきませんが、2014年のJKCの登録数は124頭と、毎年一定の数の個体が登録されています。
特徴
肋骨や腰の形が一目でしっかりとわかるほど、余分な脂肪が少ない犬で、知らない人が見たら痩せ過ぎだと感じてしまうほどです。
しかし、サルーキはそのような体型であるのが普通です。
高速で走ることが出来るように空気抵抗を少しでも減らすため、体の幅を狭まっています。
全身短毛で耳と四肢、尾に飾り毛があるだけで、走るために無駄なものはほとんど見当たらない美しい犬です。
飼いやすさ
警戒心が強く、知らない人にはあまり感情を表に出しません。
しかし、知人などでも、一度気持ちを許せば、仲良くしてきます。
飼い主や家族に対しては従順で、いつも家族のそばに居たがります。
知人などの他人にも一度気を許せば、とても細やかな愛情でフレンドリーに優しく接します。
さみしがりやな一面があり、飼い主に対しては甘えん坊な犬です。
一人ぼっちにし過ぎると神経質な犬になることがあります。
警戒心が強く、見知らぬ人には感情をあまり出さず、よそよそしい態度を示します。
しかし、一度気を許せば、フレンドリーに接します。
普段は非常に冷静で穏やか、愛情豊かですが、それを大袈裟に表現することはありません。
骨折などになりやすい犬種ですので、滑りやすい床には絨毯を敷くなどの対策を施してあげましょう。
被毛の手入れはほとんど必要ありません。汚れたら絞ったタオルで体を拭いて、飾り毛をブラッシングしてあげれば十分でしょう。
被毛の手入れはこの飾り毛を中心に行いましょう。
中東原産の短毛犬ですので、寒さには苦手です。
温かい室内で飼育するようにして、冬場に外出する際には服を着させてあげるようにしましょう。
散歩について
走る速度は非常に速く、スタミナも豊富ですので、毎日の運動量は相当のものになることは覚悟しておきましょう。
ガゼルを狩る為に時速60km以上で走っていた犬種です。
走力に差がありすぎますので、一緒にジョギングをする程度では犬にとって物足りないものとなるでしょう。
猟犬の血が残っており、運動が大好きですので、自転車引きを行ったり、広くて安全に全力疾走ができるドッグランなどの場所で自由運動させてあげるといいでしょう。
短時間でもいいので、全力疾走させてあげることが重要で、犬のストレス発散にも繋がります。
狩りは独自の判断で勝手に行っていた犬種ですので、何か動く動物を発見すると、飼い主の静止も無視して突っ走っていってしまうことがあります。
マテとコイのコマンドは確実に通るようにトレーニングすることが義務付けられます。
猟犬の血が騒ぐのか、運動が大好きです。
全力疾走できるような、安全で広い場所があれば理想的です。
毛の手入れやシャンプー・入浴
短毛でほとんど抜け替わりませんので、手入れは非常に簡単です。
こまめに蒸しタオルで拭いて、短毛ブラシを用いてブラッシングをして表面のツヤを出し、皮膚に刺激を与えてあげれば更に美しくなります。
あとは耳、四肢、尾に長めの飾り毛がありますので、その飾り毛を中心にくしをいれてあげるといいでしょう。
サルーキのブリーダー情報
- 鹿児島県鹿屋市天神町1377-3
- 鹿児島県鹿屋市白水町763-1
- 電話:0994-46-3105
- FAX:0994-46-3105
- 携帯:090-4484-2875
鹿児島県でウィペットやイタリアン・グレーハウンド、サルーキを繁殖されている犬舎です。
- 奈良市丸山1丁目1079-172
- 電話:090-1716-3582
奈良県で犬のブリーダーとして45年以上の実績を誇っている犬舎です。
犬たちは広大な敷地でのびのびと過ごしています。
サイト上で電話番号や所在地の記載が見られませんでしたが、和歌山県でサルーキを繁殖されている犬舎のようです。
詳しくはサイトで記述されているメールから問い合わせるといいでしょう。
電話:090-3951-7031
愛知県春日井市でサルーキを繁殖されている犬舎です。
- 千葉県松戸市千駄堀933
- 電話:047-700-5242
- Fax:047-700-5242
サルーキでドッグショーにも参加されている犬舎です。
サルーキを飼育されている方のブログやサイト
ペットの王国ワンだランドの2014年10月19日放映分に、サルーキのソフィちゃんが登場しています。
サルーキを飼育されている方のブログです。
日記では写真や動画が公開されていて楽しめます。
サルーキを飼育されている方のブログです。
愛情を感じます。
アフガン・ハウンドとサルーキを飼育されている方のブログです。
写真が美しいです。
イヤホンやヘッドホンなどのガジェット類について詳しいブログですが、サルーキを飼育されていて、サルーキのしつけに関しても公開されています。
ボーダー・コリーとサルーキを飼育されている方のブログです。
フライングディスクのゲームを楽しまれています。
サルーキでドッグショーに挑戦されている方のブログです。
サルーキの紹介動画
DOGS 101 のサルーキの紹介動画です。
本編は3分40秒です。
本編の解説は英語ですが、動画や図もふんだんにつかったわかりやすい構成でサルーキの歴史や、特徴が学べます。
全速力で疾走するサルーキの美しいフォームがスローモーションで解説されています。