子宮蓄膿症とは、子宮腔内に膿が溜まってしまった状態のことをいいます。
子宮の病気ですので、当然、メスの犬にしか発症しません。
このページでは膀胱結石・尿道結石についての症状、原因、治療方法、予防方法をご説明します。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
- 元気がなくなる
- 食欲が減退
- 嘔吐
- 水をたくさん飲んで、大量のおしっこをする
- お腹が膨れる
- 外陰部が発情期の頃のように膨れる
- 生殖器からの膿を含んだ分泌物
- 血尿
発情の1〜2ヶ月後に上記の症状がみられます。
初期の段階では無症状です。
病状が悪化すると元気がなくなってきて、食欲が減退、多飲多尿、嘔吐といった症状が現れます。
生殖器から膿が出る場合もありますが、出ない場合のほうが深刻なことが多いです。
子宮内にたまった血や、膿を含んだ分泌物でも見られれば早期発見しやすいのですが、自分でなめてしまっているのか、多くの場合、それらのおりものはみられません。
大量の膿が溜まってくると腹部が膨らんできます。
子宮から腹腔に細菌が流れていくと腹膜炎をおこし、短時間で死亡してしまいすので、早期の発見がカギになります。
原因
メスがかかる病気です。
子宮内に炎症が起こって、膿が溜まった状態を子宮蓄膿症といいます。
炎症が起こっただけで膿が溜まっていない状態のことは子宮炎といいます。
5歳〜7歳以上の犬に多い病気ですが、それよりも若い年齢の犬に起こることもあります。
出産経験の無い犬や、出産経験が少ない犬に起こりやすい病気です。
子宮が最近に感染して炎症を起こし、その時に出た膿が子宮の内部に溜まって起こります。
原因となる細菌はブドウ球菌、サルモネラ菌、大腸菌などです。
早期に発見してすぐに処置をすればまず死ぬことはない病気ですが、発見がおくれたことによって死んでしまう犬の数は少なくありません。
健康な個体の場合、子宮の中まで細菌が侵入して炎症をおこすことはありませんが、体調が不安定な場合や、ホルモンバランスが崩れている時に起こります。
治療
まずは血液検査で白血球の数を調べます。
白血球の数が異常に増加していた場合は、白血病か子宮蓄膿症のどちらかですので診断の目安になります。
そしてレントゲン検査や超音波検査で子宮の様子を確認し、一般的には外科手術で子宮と卵巣の摘出して、抗生物質で腹腔内を洗浄します。
初期の段階で手術に臨んでいればほとんどの場合で助かります。
手術は即行うことが基本です。
見た目は元気があるからといって手術を行う日程を後日に伸ばしていると命に関わることがあります。
細菌が腹腔内に流れ出して腹膜炎を起こしてしまうと大変です。
子宮を除去したあと、腹膜炎が治るまで抗生物質で治療しますが、ここまでひどく状況になっていると助からないケースも多いです。
繁殖を望むのであればホルモン剤を投与して治療を行う方法もありますが、この病気にかかると妊娠率が低下する傾向もあるので繁殖を諦めて病気の再発をふせぐためにも手術するほうがいいでしょう。
予防方法
繁殖させるつもりがないのでしたら、早めに避妊手術を行うことです。
また、少しでも早期発見して速やかに外科手術を行うことが、この病気の場合は重要になります。
状態がいいうちに気付いて手術できれば助かる可能性は高いので、日頃から健康チェックを怠らないようにしましょう。