破傷風は土の中に存在している破傷風菌が傷口などから体内に入って毒素を生み出し続けることによってけいれんなどが起こる病気です。
このページでは破傷風の症状や原因、予防方法を解説いたします。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
破傷風に感染後、5〜14日以内に特徴的な首や四肢の硬直やけいれんの症状がみられます。
この間口も開けられないので食べたり飲んだりできなくなります。
さらに音や光、振動などの知覚過敏症の症状をあらわすようになり、最終的には喉や呼吸器官が硬直や痙攣するために呼吸困難に陥り、多くの場合、発症後の5日以内に死んでしまいます。
回復する場合でも2週間は同じ症状が続きます。
原因
土の中にいる破傷風菌が体内に侵入して、テタノトキシンという毒素を産出するようになります。
この毒は運動神経や中枢神経をおかしてしまうので、痙攣や硬直といった症状があらわれます。
破傷風菌は擦り傷、切り傷、他の犬との喧嘩や猫にひっかかれた傷や手術、断尾、去勢手術の際にできた傷口から感染します。
治療
菌の感染部分の組織を取り除き、十分な消毒を行います。
傷口と全身にペニシリンを投与し、毒素を中和するために抗毒系血清を使用します。
長期間に渡り食事を取ることができなくなるため、栄養剤を投与したり、硬直やけいれんをやわらげるために鎮静剤を用いたりします。
予防方法
怪我をした際にはたくさんの水を使い傷口を綺麗に洗い流しましょう。
犬は地面に接することが多いため、特に注意が必要です。