虫歯は口の中に発生した細菌が歯を溶かして穴を開ける病気です。
このページでは虫歯ついての症状、原因、治療方法、予防方法をご説明します。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
食べ物のカスが溜まりやすい歯肉のあたりや、奥歯の噛み合わせの部分にできることが多いです。
歯が変色し、穴が開きます。
症状が進行すると強い口臭が出ます。
原因
食べ物のカスなどが原因で発生する歯垢という細菌の塊が、歯の表面に付着します。
歯垢は時間が経つと歯石とよばれるとても硬い細菌の溜まり場を形成します。
この細菌が出す酸によって、歯のエナメル質が蝕まれ、虫歯となります。
放置しておくと穴は歯の深部の歯髄(しずい)にまで達成します。
犬は口内がアルカリ性のため、人間より虫歯にはなりにくいです。
また、でんぷん類を分解する際に必要なアミラーゼという酵素を持っていないことも、虫歯になりにくい理由の一つです。
食べ物を口移しで与えない
人間の虫歯は犬にも感染します。
虫歯を持った人が口移しで食べ物を与えたり、一度口の中で噛んだものを与えると、犬に虫歯が移ってしまう可能性があります。
愛犬が可愛いからといってキスをしてしまうと、それが原因で犬に虫歯が伝染ることもあります。
治療
患部を削り、虫歯を除去し、そのあとをセメントで充填します。
虫歯が歯髄まで進行している場合には、抜歯することもあります。
予防方法
普段からマメな歯磨きに努め、歯の健康状態も常にチェックするようにしましょう。
口の中を清潔に保ち、歯石がつかないようにします。
動物病院での定期的な歯科検診も有効です。
自宅で歯石取りに挑戦する
スケーラーを購入してしまえば、自宅でも歯石取りにチャレンジすることが可能です。
麻酔を使わない(使えない)ために、犬は嫌がってしまうかもしれませんが、おとなしい子なら挑戦して見る価値はありそうです。
スケーラーはさほど高価なものでもありませんし、一度購入すれば使い続けますのでお得だと考えることもできます。
犬の歯石取りの動画
犬の歯石取りの解説動画です。
本編は11分18秒です。
この動画を見てやれそうだと感じた人は、チャレンジしてみましょう。
歯磨き
ロープやはみがき効果の高いおもちゃをかませることによって歯磨きを行います。
タオルやロープを使った飼い主さんとの引っ張り合いも効果的です。
相当おもちゃに執着して、年中噛んでいるというのなら、それだけでこと足りるかもしれませんが、普通はそこまではなりませんので、飼い主が犬用の歯ブラシで歯磨きを行います。
食後には犬用の歯磨きガムを与えるのも効果的ですが、やはり、飼い主さんの手磨きに比べると、気休め程度でしかありません。
とはいえ、高価なものではありませんし、味も美味しいようで喜んで食べますので、我が家の犬には食後に1本、犬用のガムを与えています。
普段の歯磨きなどの予防が重要です。歯石がたまってしまった場合は動物病院で除去してもらう必要があります。