腹部(内臓)にできる腫瘍についてのページです。
腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍(がん)があります。
このページでは皮膚の腫瘍の症状、原因、治療方法、予防方法を解説いたします。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
- 嘔吐
- 下痢
- 排便・排尿障害
- 体重減少
- 腹部の膨張
- 血便
- 血尿
種類によっても異なりますが、上記のような症状が主に見られます。
膀胱がんや直腸がんの場合は、血便や血尿がみられますので、比較的に早期発見が可能です。
腹部の主な腫瘍
平滑筋腫(良性腫瘍)
胃腸、膀胱、子宮などの臓器の壁にできる腫瘍です。
腫瘍によって臓器が圧迫されてしまうために、腸閉塞などをおこし、嘔吐や下痢が多くなります。
更に悪化すると慢性的な貧血や体重減少などの症状もみられますが、腫瘍摘出手術で完治します。
良性腫瘍のため、他の臓器への転移は見られないのが不幸中の幸いといったところでしょうか。
胃がん
嘔吐や吐血を繰り返します。
体重は急激に減少していきます。
黒くねばねばとした軟便を出すようになります。
病期が進行するとガンの切除は難しいので、対症的な手術を行いますが、他の臓器に転移する可能性は高いおそろしいがんです。
人間の胃がんは早期発見することにより比較的助かりやすいがんというイメージもありますが、犬のがんはかなり進行した状態で見つかることがほとんどで、完治は極めて難しいと言わざるを得ません。
直腸がん
血便や血尿が見られますので、比較的早期に発見しやすいがんです。
直腸切除の手術が施せる段階でしたら、完治の可能性は高まります。
肝臓がん
主な症状は、食欲の減少と、腹部が膨張が見られます。
犬の肝臓がんは他の臓器に転移することが少ないので、がんを全て取り除けなくても対象的な手術を行うことで、その後もある程度生活していくことも可能です。
子宮がん
血便、血尿、膣からのおりものなどの症状が見られます。
症状がわかりやすいために、病気に気付きやすいため、早期発見、早期手術によって治る可能性は高いがんです。
原因
リンパ腫が原因でできることもありますが、それだけが原因というわけでもありません。
化学物質、偏った食生活、遺伝、運動不足、ストレスなど原因は様々なことが影響していると考えられています。
治療
良性の腫瘍ならば早めに外科手術を行えば大抵の場合は完治します。
悪性腫瘍の場合は、外科手術で腫瘍を切除したあとに、抗癌剤の投与を行う場合もあります。
また、胃がんや肝臓がんなどは、腫瘍がかなり大きくなってから発見されることが多いので、対症的な手術を行うことが多くなります。
抗がん剤
手術を行ったあと、再発を防止するために投与することがあります。
副作用もありますので、よく検討しましょう。
放射線治療
大学病院などの規模の大きな施設で受けることができますが、人間の放射線治療とは違い、まだ一般的な治療法とはいいがたいものです。
この治療法も外科手術後に再発する可能性を少しでも抑えるために選択されます。
予防方法
これといった予防法もないため、動物病院で定期的に健康診断を受けましょう。
普段から飼い犬の体を触って、しこりがないかチェックしておきましょう。
早期発見、早期治療が最も重要です。