取ってこい(持ってきて)

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取ってこい(持ってきて)はボールなどのおもちゃを持ってこさせる時に使うコマンドです。

このページでは「取ってこい(持ってきて)」の教え方について解説いたします。

取ってこい(持ってきて)とは

ボールやおもちゃを持ってこさせるコマンドです。

遊び感覚で行える訓練で、主従関係の強化にも役立ちますし、犬のストレス解消にもなります。

おすわりまておいで(こい)などのコマンドができるようになったら、次は取ってこい(持ってきて)を教えるといいでしょう。

普段から遊びの一環として取ってこい(持ってきて)で犬との信頼関係を築きあげましょう。

取ってこい(持ってきて)の教え方

おやつやおもちゃを用意して教える方法もりますし、おやつも使わない教え方もあります。

どの教え方をするにせよ、「取ってこい(持ってきて)のコマンドに従えば良いことが起こる」ということを犬に学習させることがポイントになります。

ご褒美について

「取ってこい(持ってきて)」のしつけを行う際に必要になってくるのが、犬へのご褒美です。

ご褒美といえばおやつのイメージが強いかもしれませんが、必ずしも食べ物が必要だというわけではありません。

おやつ
低カロリーなものを与えます。必ずしもおやつとして売られているものである必要はなく、普段与えているドライフード1粒でもご褒美になります。
おもちゃ
ボールやぬいぐるみなど、普段から好んで遊ぶおもちゃを用意します。
ほめる
「良い子」、「かしこい」など言葉でほめながら、なでます。

上記のどれもが、犬にとってはご褒美になるのです。

おやつとおもちゃを用いた教え方

  1. リードをつけた状態でおもちゃを投げます
  2. 犬がくわえたら「取ってこい(持ってきて)」と声を掛け、引っ張ります
  3. 持ってきたらおやつと引き換えにおもちゃを受け取り、精一杯褒めます
  4. 上記の流れを何度も繰り返します

取ってこい(持ってきて)のコマンドに従い、ボールなどを運んでくると良いことが起きるということを徹底的に教え込むことが重要です。

何度もやっているうちに、ボール遊び自体が楽しいものとなりますので、おやつがなくても取ってこい(持ってきて)を楽しめるようになります。

何しろ褒める

犬は褒めてもらうのが大好きで、次も褒めてもらいたくて同じ行動をとるようになる習性があります。

なでる、言葉で褒めるといった愛情も、犬にとってはご褒美です。

もちろん、すぐにできるようになる子もいれば、なかなか、最初は覚えられない個体もいるでしょう。

大事なことは諦めずにじっくりと教えてあげることです。

呼ばれてついてくることが楽しいと思うようになってくれば、主従関係の強化にも役立つというものです。

取ってこい(持ってきて)でおもちゃを離さないからといって無理やり引っ張らない

取ってこいのコマンドでおもちゃを持ってくるが、犬がおもちゃを離さないという悩みを持つ方は案外多くいらっしゃいます。

多くの場合、飼い主がもってきたおもちゃを無理やり取り上げようと引っ張ることによって引き起こされています。

無理やり取り上げられると、せっかく持ってきたものを取り上げられたと犬は感じてしまい、おもちゃに執着してしまうのです。

また、持ってきたおもちゃなどを取り上げようと、無理やり引っ張ったり、追いかけて取りにいったりするのが遊びになってしまっている場合もあります。

犬は持ってきたおもちゃを渡さずに咥えていれば、そのまま引っ張り合いや追いかけっこに発展すると考えるようになります。

無理やり取り上げるのではなく、自分の意思で離すように何度も反復練習を行いましょう。

おもちゃを離せば、また投げてもらえて、良い思いが出来るということを体に染み込ませるのです。

絶対に叩いてはいけません

間違っても、取ってこい(持ってきて)が上手にできないからといって暴力を振るってはいけません。

犬にとって「取ってこい」や「持ってきて」という言葉が、なぜか理由はわからないが飼い主に叩かれる嫌なコマンドだというトラウマを植え付けてしまいます。

そうなってしまうと、「取ってこい」「持ってきて」という言葉を聞くだけでストレスを貯めてしまうようになります。

実践編

ボールを持ってきた犬

コマンドは統一させる

しつけに用いるコマンドはどのようなコマンドでも構いませんが、家族で統一させましょう。

例えばお父さんが取ってこいという言葉で教えているのに、お母さんは持ってきてという言葉で教えると、犬は混乱してしまいます。

共通のコマンドで教えることを徹底してください。

また、褒める際も、「かしこい」「えらい」「グッド」「ナイス」など、バラバラの褒め言葉が存在すると混乱してしまいます。

家族で共通の褒め言葉を決めておきましょう。

誉め言葉を掛けられること自体が嬉しいと思ってもらう

  • 「かしこい」+おやつ
  • 「かしこい」+おもちゃ
  • 「かしこい」+なでる

上記のような組み合わせで褒め続けることによって、犬の心境が
おやつがもらえて嬉しい!
から
かしこいと言われた。嬉しい!
に変化していきます。

最初は褒めることと餌を組み合わせておいて、徐々に餌をなくしていく方向で教えるのもいいやり方です。

外で教える場合にはロングリードを利用する

慣れるまでは、外で教える場合には、リードにつないでボールなどを投げるようにしましょう。

通常の長さのリードだと短くて不便ですので、ロングリードを利用することをおすすめします。

本格的に持ってこられるようになれば、フリスビーにも徐々に慣らしていくといいでしょう。

最初はディスクを拾って持ってくる作業の繰り返しですが、何度もやっているうちに、ディスクを追いかけて空中でジャンピングキャッチできるようになります。

私の飼育している犬もディスク遊びが大好きで、時々芝生で投げてあげると大変喜びます。

犬の集中力はあまり持続しない

犬種にもよりますが、犬の集中力はあまり長時間持続しないといわれています。

集中力が持続可能な時間は5分から長くても15分くらいでしょうか。

集中力が切れてしまっているのに無理やりトレーニングを続けると、犬はそのトレーニング自体が嫌いになってしまい逆効果になります。

長時間トレーニングするのではなく、短時間のトレーニングを何回かにわけて行うようにするのが効果的です。

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犬の先祖は狼です。そしてご存知のとおり、狼は肉食動物です。

犬は肉以外も食べることができますが、雑食動物に近い肉食動物という立ち位置になるといわれています。

野生では野菜・草・果物などを食べることはありますが、ご飯や麦などを食べることはありません。

ご存知かもしれませんが、スーパーやホームセンター、ペットショップなどで格安に販売されているドッグフードのほとんどは、大量の小麦・トウモロコシなどの穀類に、香り付け程度に少量の肉や魚を混ぜて作られた粗悪なペットフードです。

人間に例えるなら、毎食、インスタントラーメンを与えられているようなものです。

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