2015年11月22日に放映された朝日放送のテレビ番組、ペットの王国ワンだランドのレポート記事をお送りします。
前回は篠田麻里子さんがペット先進国のドイツへロケに行かれた放送54回目のペットの王国ワンだランドの感想記事をお送りしました。
今回はドイツロケの後編です。
ドイツがなぜペット先進国と呼ばれているのか、その秘密に迫ります。
また、ドイツにもいたイケメンゴリラも紹介いたします。
それでは、第55回目の放映分のレビューをお送りします。
今回の記事の目次
ペット先進国ドイツスペシャル(後編)
先週に引き続き、篠田麻里子さんは、ドイツのペット事情を調査されていました。
また、世界で最も優秀だと言われている警察犬の訓練についても調査されました。
ドイツがペット先進国である秘密3 ペットが飼いやすい
ドイツはペットが飼いやすい環境だということで、実際に犬を飼育されている家を調査することになりました。
訪れたのは高級マンションの最上階に住んでいるクリスチャン・マイネッケさんのお宅です。
こちらのお宅では茶色いラブラドール・レトリーバーのユーリ(9歳)が飼育されています。
さすが高級マンションだけあって、広く開放的な間取りになっています。
ベランダも驚くほど広く、ちょっとした広場と呼べるほどのものです。
ユーリは家族として暮らしているので、犬小屋のようなものは設置していないとおっしゃっていました。
定位置にお気に入りのマットを敷いているだけになっています。
ドイツではペットが飼えないマンションはほとんどなく、部屋の中にもケージなどを置かないことが一般的だそうです。
犬を連れてカフェに入る
大型犬を連れて入っていっても、店員もお客さんも驚きませんし、気にもしていない様子です。
ユーリはテーブルの下でおとなしく、フセをして待っています。
日本ではペットと一緒に入れる店は殆どありませんが、ドイツでは犬を連れて店に入ることは珍しくないそうです。
逆に犬を連れて入れない店のほうが少ないとのことです。
このカフェに寄るのも、散歩のコースの一部になっています。
犬のうんち捨て場
ドイツでは街中のいたるところに、犬のマークの付いたゴミ箱が設置されています。
このゴミ箱は犬の糞を捨てても良いゴミ箱です。
それによって、街の美化にも役立っています。
公園とドッグラン
テンペルホーフ空港跡地という、元々飛行場だった巨大な公園があります。
中にはドッグランも用意されています。
このドッグランの広さは8000平方メートルと、サッカーコートとほぼ同じ大きさです。
ドイツではこのような大きな公園だけではなく、小さな公園にもドッグランが併設されています。
犬も公共交通機関に乗れる
犬を連れて、トラムに乗車しました。
トラムとはベルリンの路面電車のことです。
犬は大人の半額の、子供料金で乗ることができます。
ケージなどに入れる必要もありません。
特に犬専用の場所というものは定められていませんので、好きな場所にいることができるようです。
トラムだけが犬を載せてもOKなわけではなく、バスやタクシー、地下鉄に乗ることもできます。
ショッピングモールにも入れる
犬を連れてショッピングモールへやってきました。
エスカレーターにも上手に乗ることができています。
ドイツではデパートやスーパーもペット同伴で入ることができます。
モールの通路だけではなく、店内にも犬と一緒に入れます。
ドイツでは犬をペットではなく、家族として扱う意識が高いようです。
ドイツがペット先進国である秘密4 警察犬が世界一
警察犬指導中央本部へとやってきました。
こちらの訓練所では、130頭の警察犬が訓練をしています。
ドイツが様々な警察犬の大会で優秀な成績を収めている理由を探ります。
案内してくれるのは、訓練士のアラン・チェルナヴィンさんです。
広場では警察犬と警察官が訓練を行っていました。
訓練中の犬は、ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアのアーティム(5歳)と、ジャーマン・シェパード・ドッグのオーディンです。
こちらでは犬の特徴を重視し、様々な犬種が訓練しています。
ドイツの警察犬が世界一と言われている理由は?
ドイツの警察犬の質が高い理由は、1対1で行うトレーニングを行うシステムにあるようです。
訓練所に来た犬は4週間掛けて健康状態などの適正チェックを行いますが、およそ半数の犬がその時点で不合格になるとのことです。
合格した犬はそこから約1年の訓練を行うのですが、その時に一頭の警察犬と警察官がペアを組みます。
ペアが決まったら警察官は家に連れて帰って、私生活も共に過ごすようになります。
そういやって過ごすことによって、完璧なチームが出来上がるようになると訓練士のアランさんはおっしゃっていました。
このペアは警察犬が引退するまでずっと続きます。
警察犬はどのくらい役立っているのか
犯人の逮捕などでもちろん役立っていますが、それ以外にはサッカーなどのイベントの警備でもたいへん役立っているそうです。
その時は警察官が横にいなくても、警察犬がひとりで警備できるように訓練されているからです。
その働きぶりはとても有能で、一匹で警察官5人分くらいの働きをするそうです。
なお、サッカー場での単独の仕事は、敵同士のサポーターが混ざらないように監視する役割だそうです。
訓練所内には街を再現したエリアがある
実際の街を忠実に再現したエリアがあります。
ここでは、実際の事件を想定して、本番と同じ訓練を行います。
今回は特別に、訓練の様子を見せてもらえることになりました。
訓練のシナリオは、ガソリンスタンドで女性を襲った犯人が携帯電話を盗み街に逃げ込むというものです。
街に逃げ込んだ犯人を警察犬が臭で見つけます。
早速訓練開始です。
刃物で脅し、携帯を盗む犯人役。
300メートル先の教会に潜伏しました。
匂いを頼りに警察犬が犯人役を追います。
犯人の匂いが残っている24時間くらいまでなら簡単に見つけられるそうです。
匂いを頼りに、犯人が逃走したルートをしっかりとトレースしながら向かいます。
そして、あっという間に犯人が潜む教会の中に入って行きました。
訓練はこれで終わりではありません。
犬の役割分担がしっかりと決まっていて、次は犯人を取り押さえる訓練を受けた犬がやってきました。
あっという間に犯人役の方の腕に噛み付いて、取り押さえることに成功しました。
こうした、本番さながらの訓練が、ドイツの優秀な警察犬を生み出しているのです。
ドイツのイケメンゴリラ
以前、横尾渉さんが取材した、写真集まで発売されているイケメンゴリラ、シャバーニ。
実はドイツにもシャバーニに勝るとも劣らないイケメンゴリラがいるそうです。
篠田麻里子さんは、街の中心にある、ベルリン動物園にやってきました。
- Hardenbergplatz 8, 10787 Berlin
- +49 30 254010
- 入園料:大人:13ユーロ(約1700円)
- 入園料:5歳〜15歳:6.5ユーロ(約900円)
170年前に開園したドイツで最も古い動物園です。
約1500種類の動物がいますが、お客さんを楽しませるたくさんの工夫がなされています。
お客さんを楽しませる工夫1 柵を低くして動物と一体感を高める
柵がとても低くなっていて、動物との一体感を感じることができます。
なんとなく公園を歩いていると、突然、動物と遭遇するような不思議な感覚が味わえます。
肉食動物のハイエナであっても、極めて近い距離から見ることができます。
お客さんを楽しませる工夫2 趣向をこらした厩舎
厩舎はありがちな無機質なものではなく、宮殿風やログハウス風など、とてもオシャレなデザインになっています。
お客さんを楽しませる工夫3 自然のままの姿が見られる
動物たちが過ごしやすいように大自然を再現しています。
プールには波まであります。
水槽では泳いでいるカバの姿を見ることができました。
イケメンゴリラと対面
ベルリン動物園を満喫した所で、いよいよイケメンゴリラのもとへいくこととなりました。
ベルリン動物園のイケメンゴリラは、ニシローランドゴリラのイボです。
確かに、一般的なゴリラに比べるとかなりイケメンのように見えます。
イボはゴリラのボスで、見てもらいたい願望があるのか、みんなの前にドヤ顔ででてくるそうです。