肥厚性外耳炎は犬が掛かる耳の皮膚の病気で、耳垢性外耳炎ともよばれています。
このページでは肥厚性外耳炎についての症状、原因、治療方法、予防方法をご説明します。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
今回の記事の目次
症状
耳の中の皮膚がどんどんと厚く腫れる病気です。
放置してしまうと耳の穴が見えなくなるほどまで腫れ、耳の穴が塞がってしまうこともあります。
かなりの痒みがみられるため、犬は耳をきにして、しきりに耳を掻いたり、頭を振るようになります。
原因
慢性的な皮膚炎や、脂漏性皮膚炎、酵母菌、ノミや食べ物のアレルギーなどが原因となります。
一般的には耳の病気が慢性化した時に肥厚性外耳炎になることが多いのですが、稀に急性で発症する場合もあります。
治療
症状によっては外科的治療が必要な場合もあります。
急性の肥厚性外耳炎の場合、ノミやアレルギーなどが疑われます。
原因がわかれば、その原因を解決させる治療を施します。
予防方法
普段から様子をよくみておいて、耳を気にして掻いたり、頭をしきりにふるようになったらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
週に一度は耳の中をチェックしておきましょう。
耳の掃除は2週間に1回くらい行うといいでしょう。
耳の汚れを掃除し耳全体もマッサージしてやりましょう。
綿棒で耳道を強くこすってしまうと傷つけてしまい炎症の原因になったり、炎症を悪化させてしまう場合がありますので、優しく行いましょう。
また、汚れがひどいときに、綿棒を深くまでいれてしまうと、汚れを耳の奥に押しこむことになってしまいかえって逆効果になります。
ひどい汚れの場合に動物病院で診てもらいましょう。
耳の中に水が残っていて、蒸れたり、湿気たりすると外耳炎にかかりやすくなります。
シャンプーや水泳、雨の散歩の後は、耳の中の水気をしっかりととって、乾かしましょう。
垂れ耳の犬は特に注意
外耳炎や中耳炎は垂れ耳の犬や、アレルギー体質の犬がかかりやすい病気です。
進行してしまうと内耳にまで達して内耳炎になってしまいますので早い段階で治療をしましょう。
垂れ耳の犬は、耳の中の通気性が悪いため、真菌や耳ダニなどが繁殖しやすいためです。
垂れ耳の犬を飼育されている方は常に耳の中のチェックと耳掃除につとめるようにしましょう。