脳腫瘍とは、頭蓋内の脳にできる腫瘍のことをいいます。
このページでは犬の脳腫瘍についての症状、原因、治療方法、予防方法を解説いたします。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
- ふらふらと歩く
- けいれん状態に陥る
- 食欲が急に増える
- 食欲が減退する
- おとなしかった性格が攻撃的に変化する
- 吠え続ける
- 五感が衰える
- 物忘れ
脳腫瘍の場合、悪性腫瘍(ガン)であっても、良性腫瘍であっても、発生した部位によって様々な症状がみられます。
痙攣が最もわかりやすい症状となりますが、全く症状が見られないこともありますし、発作が出る場合もあります。
おとなしかった性格が急に凶暴的な性格になったり、異常行動を起こすこともあります。
原因
脳の細胞が腫瘍化して発症する場合と、他の部位に出来た悪性リンパ腫や悪性黒色腫といった腫瘍が脳に転移してできる場合があります。
掛かりやすい犬種
ゴールデン・レトリーバーは掛かりやすい犬種だといわれています。
他にはラブラドール・レトリーバーや、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、シー・ズー、ミニチュア・シュナウザーなどがやや発症率が高いようですが、どの犬種でも発生する可能性が考えらえるといえるでしょう。
発症年齢は、ほとんどの場合で7歳以上の高齢犬です。
治療
腫瘍が出来た部位や、その腫瘍の種類によって、様々な化学療法や放射線治療、外科手術が行われます。
ただし、人間の場合は脳の外科手術も一般的になってきてはいますが、ペットの場合は脳外科手術が行える設備を持った病院や、技術を持った獣医が少ないこともあり、施術されることはあまりありません。
完全に治療することは難しので、浮腫みを抑える薬や、発作を抑える薬などの、病気の症状を一時的に緩和させる薬を投与して犬の体調を楽にさせる治療法がとられることもあります。
予防方法
脳腫瘍はぱっと見ただけでわからない病気ですので、予防が難しい病気といえるでしょう。
早期発見、早期治療が何よりも重要なのですが、犬は言葉を話したりはしませんし、少々体の不調や痛みがあってもギリギリまで我慢しますので、飼い主が異常に気づいた頃には症状が進行してしまっていることも珍しくありません。
疑わしい症状が見られる際は、動物病院で検査を受けるようにしましょう。