脂漏症とは皮膚がべとついたりかさついたりする皮膚の疾患です。
皮膚の新陳代謝が異常に早くなったことにより、ふけや皮脂が多くなる病気です。
このページでは犬の脂漏症についての症状、原因、治療方法、予防方法を解説いたします。
ただし、あくまでも参考として捉えてください。
決して当ページの内容だけで素人判断はせず、問題がありそうな場合は速やかに獣医師に相談してください。
症状
犬の体から脂漏臭とよばれる強い異臭が出ます。
皮膚がべとついたり、かさついたりします。
強いかゆみが出て、かきむしることもあり、脱毛も見られます。
皮膚がカサついている場合には大量のふけが見られます。
皮脂が大量にでて皮膚がべたついてくる油性脂漏症と、皮脂の皮脂が極端に少なくなり乾燥してしまったことで大量にふけがでる乾性脂漏症にわけられます。
原因
寄生虫や真菌や細菌などの細菌感染や、ビタミン・ミネラル・脂肪酸などの栄養不足、食事からのアレルギー性のものなどが主な原因です。
他にも内分泌障害や内臓障害による脂質代謝異常も原因として考えられます。
犬の皮膚は人間と比較するとかなり薄いため、外部からの刺激には弱いため、普段からよく確認しておきましょう。
脂漏症にかかりやすい犬種
- アイリッシュ・セッター
- アメリカン・コッカー・スパニエル
- イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
- イングリッシュ・セッター
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- オーストラリアン・シルキー・テリア
- シー・ズー
- シャー・ペイ
- ジャーマン・シェパード
- ダックスフンド
- ドーベルマン・ピンシャー
- パグ
- バセット・ハウンド
- ビーグル
- プードル
- ブルドッグ
- ラブラドール・レトリーバー
上記の犬種は遺伝的な要因などで、脂漏症にかかりやすいと言われています。
治療
まずは脂漏症が発症した元となる原因を突き止め、その原因や症状に合わせた治療を行います。
油性脂漏症用シャンプーや乾性脂漏症シャンプーやオイルを用いる外用療法や、ビタミン剤やホルモン剤、抗生物質を投与する内科療法がとられます。
食べ物のアレルギーが原因の場合
アレルゲン由来のアレルギーによるものの場合、食べ物を変更することによって治る可能性が高いです。
完全に全てのアレルゲンを特定することはできませんが、おおまかなアレルゲン調査は、動物病院の血液検査で調べることが可能です。
犬は特に小麦由来のアレルギーが多いとされていますので、グレインフリー(穀類不使用)のOrijenはオススメのドッグフードになります。
というのも、日本のいい加減な法律とは違い、オリジンを製造しているチャンピオンペットフーズ社があるペット先進国カナダでは、人間の食料品と同じレベルの安全性がドッグフードにも求められています。
また、動物由来ですと犬はチキンのアレルギーが多いのですが、オリジン6Fishのようなチキン以外の素材を使ったドッグフードも開発していますので、アレルゲンを避けたペットフードを選択することが可能です。
ドッグフードを変更することによって、皮膚の疾患があっという間に治ったという話はよく聞きますので、食べ物が原因の場合はドッグフードの変更を検討するのもいいでしょう。
また普段から半年に一度くらい与える餌の主材量の変更していく、ローテーションと呼ばれる餌の切り替えを行っておけば、調子が悪くなった時や調子が良くなった時にの原因になった餌の特定が容易になります。
シャンプーのしすぎには注意
脂漏症だからといってシャンプーのしすぎは逆効果です。
犬の皮膚にとって重要な皮脂まで取り除かれてしまうことによって、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。
シャンプーの種類や回数も、動物病院で相談して決めるようにしましょう。
予防方法
普段からアレルギーがでないようにドッグフードのローテーションを行うのも一つの方法です。
普段からブラッシングを行ったり、犬が痒そうにしていないかよく観察しておいて、異常があればすぐに獣医に相談しましょう。