2015年4月19日に放映された朝日放送のテレビ番組、ペットの王国ワンだランドのレポート記事をお送りします。
前回はドッグダンスの日本チャンピオンのボーダー・コリーが登場した放送25回目のペットの王国ワンだランドの感想記事をお送りしました。
今回は犬の保護施設の活動に密着取材です。
麻里子のもっと知りたいのコーナーでは、世界のペット事情の1つとしてハンガリーのペット事情を取材されています。
それでは、第26回目の放映分のレビューをお送りします。
今回のゲストの奈美悦子さんは、ゴールデン・レトリバーのトゥルー(9歳)を飼育されています。
30年くらい、ほぼゴールデン・レトリバー一筋だそうです。
今回の記事の目次
千葉県の保護犬ピットブル
WAMPERS千葉県東金市にある保護犬施設です。
単に保護するだけではなく、心と体のリハビリも行っています。
アメリカン・ピット・ブル・テリア3頭とチワワ3頭がこの施設で新しい飼い主を待っています。
アメリカン・ピット・ブル・テリアのヴェロン(4歳)は、新しい飼い主を探している保護犬ではなく、この施設で飼われている飼い犬です。
ヴェロンは生後5ヶ月で保護犬になりました。
施設を運営する池田さんは、最初は保護犬に興味はなかったそうです。
しかし、アメリカン・ピット・ブル・テリアの惨状を知りました。
アメリカン・ピット・ブル・テリアの惨状
闘犬用として生まれてきたアメリカン・ピット・ブル・テリアは忠誠心が高く筋骨隆々の体を持ちます、
闘犬ですので、体が大きいほうが人気があります。
小さく生まれてきたアメリカン・ピット・ブル・テリアは価値が無いと、育てることを放棄される子も多いそうです。
そのような小さなアメリカン・ピット・ブル・テリアを、引き取って、口輪させて、闘犬の練習台にされることも少なくないそうです。
自分の育てている闘犬に、無抵抗な犬を殺しきるためにです。
この施設では、そんな不幸な犬を1匹でも減らすため、ペットとして飼ってくれる人を探しています。
様々な人のサポートを受けている
この施設では、ダルビッシュ選手が訪れて大型犬(カネ・コルソ)のしつけを学びました。
そして、保護犬の活動をサポートしてくれています。
俳優の中尾明慶さんも施設の立ち上げ当初からサポートを呼びかけてくれています。
保護犬へのサポート
この施設で保護される犬たちの保護理由は、飼育放棄や虐待などです。
エネルギーを発散させてストレスがない状態にもっていき、穏やかな状態にさせてあげるだけで犬は変わると仰っていました。
中には病気をもつ保護犬もいます。
股関節形成不全という股関節が緩む症状をもった保護犬がいます。
アメリカン・ピット・ブル・テリアには多い病気です。
形成不全のため、走ることができません。
そんな障害を持つ保護犬のために週に1度プールでリハビリを行っています。
新しい飼い主が見つかるまで、どんな犬でも健康的に育てるのがポリシーだとおっしゃっていました。
過去にはチェリーアイという目の中が炎症して赤く腫れ上がる病気を持った保護犬もいました。
チェリーアイは手術で完治し、1年後には新しい飼い主が見つかって、今では幸せに暮らしているそうです。
この4年間で新たな飼い主に送り出した保護犬は100頭を超えます。
しかし、施設を運営する池田さんは、この結果には満足していません。そもそも犬を保護しなくても良い社会になって欲しいとおっしゃっています。
飼うほうがもっと責任感をもって飼育すべきです。
池田さんは普段、ヴェロンを連れて、動物の命の大切さを教える活動をしています。
ボーダー・コリーのチビ黒を救ったボランティアの子どもたち
ボーダー・コリーのチビ黒は、3年前、ブリーダーが倒産し、200頭が1ヶ月飼育放棄現場から引き取られました。
犬舎の中は異臭がすごく地獄絵図だったそうです。
チビ黒は引き取った12頭のなかで最も精神的なダメージを大きく受けていました。
繁殖のために何年もケージに入れっぱなしにされていたのでしょう。
ケージの外に出た時に、歩くのも怖がって固まっていたそうです。
しかし、一緒に活動を手伝ってくれていたボランティアの子どもたちとのふれあいによって、チビ黒は次第に心を開くようになっていきました。
今は千葉県一宮市の学童保育に引き取られ、子どもたちと毎日を楽しく暮らしています。
最初は犬が怖い子もたくさんいましたが、ヴェロンたちとの関わることによって、子どもたちが先に、犬たちに心を開くようになりました。
そして、子どもたちと最も相性が良かったチビ黒が引き取られることになりました。
殺処分の現実
昨年、全国で殺処分された犬の数は28,570頭もいます。
千葉県動物愛護センターには、毎日犬が集められてきます。
病気が蔓延することを防ぐため、5種類のワクチンがうたれ、マイクロチップが確認されます。
迷子の場合、マイクロチップが埋め込まれていれば、飼い主の情報がわかるので返却できるからです。
マイクロチップがあれば殺処分は減るとおっしゃっています。
犬たちは施設にやってきてから5日間、新しい飼い主探すために、ホームページに情報が公開されます。
飼い主が見つからない場合は、健康面や人間社会への順応性がテストされ、合格したほんの一部の犬だけは、殺処分を逃れることができる。
つまり、多くの犬たちの生き死にの決定の猶予期間は、たったの5日間しかないわけです。
施設のキャパシティーの問題はあるのでしょうが、たいへん残酷な現実だと感じました。
千葉県では昨年1,000頭が新しい家族のもとへ引き取られたそうです。
10年間で殺処分数1/10にまで減少しました。
今も十分ひどいと感じるが、昔よりかなりマシにはなったということですね。
今後は殺処分ゼロが当たり前になるようにしたいとおっしゃっていました。
新たな活動
池田さんは新たに古民家を購入して、子どもたちと保護犬が触れ合える施設を作ろうとしています。
古民家改修費の300万円は寄付金で集めたそうです。
犬、馬、牛、羊、鳥などと触れ合える施設。
今は週末に訪れ、近所の子どもたちに、命の大切さを知ってもらっています。
犬と人間の素晴らしい関係を作ろうと考えていらっしゃいます。
日本やアメリカは殺処分が多く、ペット後進国です。
WAMPERSでは、動物はむやみに保護しません。
面談をして飼い主に飼育能力があると判断したら保護を断るそうです。
世界のペット事情
今回の麻里子のもっと知りたいのコーナーは、世界のペット事情として、ハンガリーのペット事情を調査されました。
ハンガリーは中央ヨーロッパにある国で、首都はブダペストです。
今回はハンガリー大使館にペット事情を聞きに行きました。
ハンガリーは、国民の約7割がペットを飼っているペット大国です。
ペットを飼っている家庭の割合は、ハンガリー69%:日本27% と、かなりの家庭でペットが飼われていることがわかります。
ハンガリー大使館でも犬が飼われています。
ハンガリー原産の牧羊犬のプーミーです。
プーミーは2014年の日本での登録数は0匹ですが、ハンガリーでは大人気の犬種です。
ハンガリー原産の犬種
- コモンドール
- クヴァス
- プーリー
- プーミー
- ムディ
- トランシルバニアン・ハウンド
- ハンガリアン・グレー・ハウンド
- ヴィシュラ
ハンガリーと日本の違いは
電車
日本でも電車などに乗る際には、ケージに入れて手荷物料金を支払えば、乗ることができることは多いですが、ハンガリーでは特にケージに入れる必要はなく、犬も人間と同じ電車に乗れるそうです。
ハンガリーでは犬にも切符があり、犬と人は同じ値段だそうです。
電車やバスに乗る時に切符を二枚買って乗る仕組みになっています。
レストラン
また、犬を連れて行ってもいいレストランが多いそうです。
日本ではペット可の店はなかなか見つかりませんよね。
最近ではドッグカフェという犬を連れて行っても良いような喫茶店をちらほら見かけるようにはなりましたが、レストランや居酒屋で犬連れOKの店はとても少ないですね。
テラス席のみペット同伴可という店もありますが、真夏の昼間や、真冬のテラス席は厳しいですよね。
マイクロチップは義務
日本ではマイクロチップの装着は任意ですが、ハンガリーではマイクロチップの装着が義務付けられています。
町の中には犬専用のゴミ箱が設置されていて、そこに糞を捨てることができます。
税金を動物愛護団体に寄付できる
ハンガリーでは所得税を申告する際に、所得税の1%を払う団体を選べます。
動物の保護団体に提供する人が多いそうです。
所得税の1%とはいえ、自分で使ってもらいたい団体を選んで支払えるのは良いですね。
ペットショップの生体販売について
ハンガリーにもペットショップはありますが、犬や猫は売っていないそうです。
生体販売は鳥、魚、ハムスターなど小動物のみとなっています。
犬を飼うにはブリーダーのところに行くしかありません。
それは、商業目的の繁殖の防止や、犬猫の衝動買いを減らす目的があるからです。
本当に犬を飼いたい人はブリーダーの元を訪れることになりますので、それまでに様々な事を考え、ブリーダーの元でもしっかりと学習することになりますので、衝動買いは起きづらいといえるでしょう。
ペットの王国ワンだランドテーマ曲 ワンニャンパラダイスの動画
歌詞
ワンワン ニャニャニャン
ワンワン ニャニャン
プードル ヌードル ホットドッグにブルドッグ
オカメインコは おかめはちもく
キミは ヨーキー ファンキー モンキー
しばしばみかける 忠犬 おりこう
アメリカンな ビューティーが ショートヘアーで Hey ニャンキー!!
ポチ コロ シロ クロ タマ ミーコ 呼べばこたえる
ワンワン ニャンニャン
Love Love Love Love ラブラドールダックス レックス シェットランドに アイランド
ダルメシアンは ダルマ 知らんぞ
キミは ジャーキー ヤンミー ベイビー
ドキドキしている 土佐犬 ファイター
マルタ島から やってきた マルチな アイツが ハイ チーズ!!
ミケ トラ チョコ ブチ チビ タロー みんなつまれ
ワンワン ニャンニャン
カメ カメ カメ カメ カメハメハ(ちゃうちゃう)
Love Love Love Love ラブラドール(OK!)