2016/3/6ペットの王国ワンだランド感想 広島市の殺処分数ゼロにした中谷さんの活動

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2016年3月6日に放映された朝日放送のテレビ番組、ペットの王国ワンだランドのレポート記事をお送りします。

前回は買うのに非常に苦労するペット特集の放送67回目のペットの王国ワンだランドの感想記事をお送りしました。

今回は広島市の殺処分数をゼロにする活動をされている方に密着します。

それでは、第68回目の放映分のレビューをお送りします。

なお、後編のレビュー記事はこちら

MC
関根勤
篠田麻里子
レギュラーメンバー
横尾渉

広島市の犬猫殺処分数をゼロにした奇跡の女性

ドーベルマン

NPO法人 犬猫みなしご救援隊

広島本部

  • 広島県広島市安佐北区可部町今井田690-1
  • 082-812-3745
  • 082-815-2711

栃木拠点

  • 栃木県那須塩原市野間308-1
  • 0287-74-5039
  • 0287-74-5038

広島に住む中谷百里さんは今までに4000匹以上の犬と猫を保護してきました。

広島市で殺処分対象となった犬と猫は、全て中谷百里さんのNPO団体に引き取られます。

中谷さんと一緒に生活する約1300匹の犬と猫たちのほとんどが、無責任な飼い主に捨てられたり、虐待を受けてきた動物たちです。

中谷さんは保護した全ての動物たちに愛情をもって接しています。

中谷さんが代表を勤める犬猫みなしご救援隊は、全国の支援者からの寄付によって成り立っている保護施設です。

この保護施設に、横尾渉さんが取材に行かれました。

まず出迎えてくれたのは、うどん太郎(雑種)です。

太郎という名前は多いので、区別するため、以前に飼われていたうどんやにちなんでうどん太郎と呼ばれています。

うどん太郎が飼育されていたうどん屋さんは、広島土砂災害で潰れてしまいました。

1300匹の犬と猫たちはどのような生活をしているのか

中谷さんに引き取られた犬と猫は1300匹にも及びます。

そんなたくさんの犬と猫たちはどのように暮らしているのでしょうか。

施設は2箇所に分かれ200坪の敷地に1300匹が暮らしています。

100頭の犬が暮らす犬舎

ここで暮らす犬は、大型犬から小型犬まで種類は様々です。

6畳ほどのスペースに2,3頭づつ、快適にスペースで生活しています。

みんな、新しい飼い主があらわれ、譲渡される日を待っている犬たちです。

2年前、飼い主に捨てられたドーベルマンのせいりゅう。

捨てられた理由は、力が強く手に負えなくなったからというものです。

しかし、噛むことはないそうで、横尾渉さんも犬舎にはいってせいりゅうを撫でていました。

この施設で柵を分けているのは、喧嘩しないようにという理由からです。

大きな犬同士が喧嘩をはじめてしまうと、人間が中にはいって止めることは容易ではないからです。

飼育放棄以外の捨てられた理由

心ないブリーダーによって捨てられた犬も多いそうです。

お金のために年に何回も子犬を生ませて、売れ残ったら処分という形で、悪徳ブリーダーによって年間1万匹もの命が失われているそうです。

ワイヤーヘアーのミニチュア・ダックスフンドのエンは、度を超えた繁殖のため下半身不随で歩くことができません。

そんなエンにも自分の力で歩かせてあげたいと思い、自分たちで犬用の車いすを作りました。

エンは車いすを装着してもらい、楽しそうに走り回っています。

建物の中で暮らす犬たち

外では飼えない犬たちは、建物の中で暮らしています。

年をとって弱ってしまったり、介護を必要とする犬たちは、外ではなく室内につれてきているそうです。

ツカ(雑種)は、飼い主が猟に使っていたのですが、必要がなくなったので背骨を折って山に捨てられたそうです。

後ろ足を引きずりながらしか、前に進むことができません。

保護した当初は膝をすりむいてひどい状態になっていました。

中谷さんはツカツカにタオルで作ったスカートを与えました。

それにより、膝をすりむくことなく、部屋を歩き回れるようになりました。

2日前に引き取った子犬は、走行中の車の窓から捨てられました。

捨てられたこの子犬は、それでも飼い主を信頼して必死に車を追いかけていき、対向車にはねられてしまいました。

この子はもう、一生歩けません。

犬を車から投げ捨てるような人間のことを考えると腹がたちますし、車で引き逃げした人間に対しても腹が立ちますが、犬を助けようとしている人もいます。

無責任な人間のことばかり考えていても、犬に伝わってしまいます。

「助けようとした人がいっぱいいる」ということばかりを考えるようにしていると中谷さんはおっしゃっています。

猫の部屋

大きな部屋で大量の猫が暮らしています。

その数、600〜700匹だそうです。

また、別の部屋には猫が300匹ほど暮らしており、合計すると1000匹ほどの猫がいることになります。

広島市の殺処分をゼロにしたきっかけ

全頭引き取りを始めた理由

最初に広島市動物管理センターに「殺処分するな」と言いに行ったところ、職員に「殺処分しないで年間1800匹どうやって生かすんですか」と言われたそうです。

できないと職員が言い切ったので、じっさいに取り組むことになりました。

殺処分ゼロの世の中を作りたいという信念で、1800匹全てを引き取りました。

今ではその活動に賛同した多くのボランティアが集まり、朝9時から夕方5時まで休みなく働いています。

犬や猫たちに深い愛情を持って接するボランティアの皆さんのおかげで、1000匹の猫が生活しているのに、おしっこの臭いなどの悪臭はほとんどありません。

猫一匹一匹に愛情を与えることは無理なので、猫たちが生活していく場所が臭い所や汚いところだとかわいそうなので、せめて生活環境くらいは整えてあげたいとおっしゃっています。

どうしたら殺処分はゼロになるのか

動物を大事にする人だけが飼ったら殺処分はありえません。

「野良猫も野良犬も、元は人が捨てたものなので、飼い主が変わらないといけない。頑張って変えさせるんですよ」と中谷さんはおっしゃっていました。

保護以外の活動

保護以外の活動で力をいれているのが、野良猫の避妊去勢手術です。

好きで子宮やタマをとっているわけではありません。この子たちと、将来の日本のため、恵まれない、望まれない子猫を少なくすることためには避妊去勢手術以外に方法はありません。

なんと、施設の中に手術室を作りました。

手術を行うのは中谷さんの活動に賛同した、山口獣医科病院の山口武雄先生です。

定期的に神奈川県から広島へ足を運んでいます。

色々な野良猫の手術を見てきて、山口先生の手術が野良猫にとっては良いと中谷さんはおっしゃっています。

明日になると野良猫たちは土管に入ったり、木に登ったりします。

誰も予後を見ません。

エリザベスカラーを付けることもありません。

そういう子でも生きられる手術でなければ困ります。

この日は50匹の猫たちに避妊去勢手術がほどこされました。

手術費は必要最低経費分しかとっていません。

地元の人の協力もあり、次々と保護された野良猫たちが届きます。

この2年間で5600匹の猫に避妊去勢手術を施しました。

いたずらに命を増やさないのが、可哀想な猫を減らす近道です。

動物管理センターと連携

犬や猫が保護されたという連絡があれば、すぐに引き取りに向かいます。

広島市動物管理センターでは中谷さんが活動を始める3年前までは殺処分を行っていました。

今回引き取るのは捨てられていた一頭の雑種犬です。

しかし人間にたいしてかなり怯えています。

このような犬は、広島市で中谷さんがいなければ、ドリームボックス(殺処分室)行きです。

ドリームボックス

もう3年間使われていないドリームボックスを見学させてもらえることになりました。

殺処分される犬は、最後の廊下と呼ばれるところを通り、ドリームボックスへといれられます。

ドリームボックスはエレベーターになっていて、犬を乗せ降りていきます。

降りた先で二酸化炭素が出て、犬は死んでしまいます。

あまりに無機質な現場の様子をみた横尾渉さんは、思わず涙を流されていました。

後編のレビュー記事に続きます。

ブレインフリー

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犬の先祖は狼です。そしてご存知のとおり、狼は肉食動物です。

犬は肉以外も食べることができますが、雑食動物に近い肉食動物という立ち位置になるといわれています。

野生では野菜・草・果物などを食べることはありますが、ご飯や麦などを食べることはありません。

ご存知かもしれませんが、スーパーやホームセンター、ペットショップなどで格安に販売されているドッグフードのほとんどは、大量の小麦・トウモロコシなどの穀類に、香り付け程度に少量の肉や魚を混ぜて作られた粗悪なペットフードです。

人間に例えるなら、毎食、インスタントラーメンを与えられているようなものです。

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