2015年11月29日に放映された朝日放送のテレビ番組、ペットの王国ワンだランドのレポート記事をお送りします。
前回は篠田麻里子さんのドイツロケ後編の放送55回目のペットの王国ワンだランドの感想記事をお送りしました。
今回は横尾渉さんがドッグスポーツのロケに行ってきました。
横尾さんは今までの単独ロケは苦手な昆虫のロケや水族館、珍しいペットなどの取材をされてきましたが、今回は犬のロケです。
日本一の最速犬を狙うウィペットに密着します。
番組の後半では体重9キロのジャンボうさぎが登場します。
それでは、第56回目の放映分のレビューをお送りします。
今回の記事の目次
最速犬を目指すウィペット
WINGOは2歳のウィペットです。
ルアーコーシングという競技で日本最速を目指しています。
ルアーコーシングとはネズミなどの獲物に見立てたルアー(疑似餌)を追いかけるスピードを競うレースです。
海外では500年の歴史を誇っています。
日本での歴史は浅いものの、最近注目されつつあるドッグスポーツです。
WINGOがルアーコーシングの練習をしているのは、秋田県大潟村にあるコースです。
ウィペットはイギリス原産の犬種で、スラリと伸びた四肢と引き締まった体が特徴です。
スレンダーでありながら、後ろ足の筋肉は極めて発達しています。
この強靭な後ろ足から生み出される脚力は、犬界のフェラーリとも呼ばれています。
他の犬種と比べ、スピードには絶対の自信を持ちます。
WINGOの飼い主の伊東さんは、元は大型犬を中心に飼育されていたのですが、12〜13年前に公園で見かけたウィペットの格好良さに一目惚れして、ウィペットを飼い始めるようになったそうです。
伊東さんはウィペットの走る姿に魅了され、12年間で6頭のウィペットを飼育されてきました。
6頭全てのウィペットはルアーコーシング競技のアスリート犬になりました。
WINGOはどれくらい速いのか
ウィペットのWINGOがどのくらい速いのか、Kis-My-Ft2の中でも俊足を誇る横尾さんと勝負することになりました。
勝負なので真剣モードということで、横尾さんはジャージに着替えています。
WINGOも本気モードになるために、テーピングを施します。
テーピングは肉球がはがれて怪我をしないように、肉球に巻いていきます。
手根球という人間で言うとかかとにあたる箇所があり、全速力で走ると地面にぶつかり切れてしまうことがあるそうです。
なので、足首から手根球にかけ、念入りに包帯を巻いていきます。
100メートル勝負スタート
ものすごい速度でゴール目指して走るウィペットのWINGO。
それに比べて、横尾さんの遅さといったら、なんともいえません。良いキャラをしています(笑)
横尾さんは、スタートした瞬間に無理だと悟ったそうです。
人類最速の男、ウサイン・ボルトと比較しても、タイムにして約3秒。距離は20メートルという大差を付けてWINGOが勝利します。
WINGOの100mのベストタイムは5秒938。時速68キロで走ることができるのです。
しかも、最高速度まで1.5秒で達することができます。
チーターでも最高速度に達するのに3秒掛かりますから、100mなら勝つ自信があると、伊東さんはおっしゃっていました。
ウィペットの速さの秘密
ウィペットの速さの秘密は、その走り方にあります。
全身のバネを使ってこの走りをダブル・サスペンション・ギャロップ走法といいます。背中が流線型で体の伸縮運動が大きく、全身を使って走ることができるからこそ、圧倒的なスピードで走ることを実現しています。
WINGOの生活に密着
WINGOの厩舎
WINGOの小屋は、伊東さんの家の敷地に建てられています。
小屋の中には、6歳のウィペットの小雪がいました。
12畳の広々とした犬舎で、ストレスの無い生活を送っています。
家でリラックスしている時の表情は、レース場の時とは全く違っています。
レース場をはなれれば家族だと伊東さんはおっしゃっていました。
WINGOはとってもフレンドリーに伊東さんにじゃれついていました。
WINGOの子ども
まだ一緒には暮らしていないのですが、10日前に6匹の子犬がうまれ、WINGOはパパになりました。
まだ目も開いていない、小さな子犬です。
WINGOも心なしか、父親の表情を浮かべているようにも見えました。
散歩
夕方になると家の裏にあるグランドで散歩の時間です。
WINGOの散歩は少し変わっています。
スクーターで走る伊東さんに並走するのです。
レース場で走るよりゆっくり走っていますが、それには理由があります。
最高速度は50キロほどですが、常に50キロで走るわけではなく、ゆるめたり、スピードを上げたりと調整します。
WINGO自体はもっと走りたがるのですが、あまり走らせると足の関節に負担がかかってしまうのです。
ウィペットは全力疾走を生き甲斐としている犬種ですが、常に全力疾走させると脚に負担がかかってしまいます。
飼い主が止めてあげなければ、ウィペットは故障してしまいます。
そのため伊東さんは、WINGOの足に負担がかからないように、速度を調整しているのです。
走ることが一番の喜びであるウィペットの習性をよく知る伊東さんは、ルアーコーシングの大会に参加し、全力疾走出来る場所を提供しています。
伊東さんはルアーコーシングの大会があれば、千葉、那須高原、北海道などに日本全国どこまでも車で遠征していきます。
JAPAN CUPに出場
日本最大のルアーコーシング大会であるジャパンカップにやってきました。
犬種のスピードや技術によってカテゴリー分けがされ、今年は全国から60頭の犬が参加しました。
- ビギナーカテゴリー
- ミニチュア・ピンシャーなどの小型犬
- シベリアン・ハスキーやゴールデン・レトリーバーのような大型犬
といった、様々なクラスがあります。
WINGOが出場するのは犬界での最速を競うカテゴリーで12頭が参戦しています。
このレースに勝利すれば日本最速犬の称号を手にすることができます。
ちなみにWINGOはジャパンカップには今回が初挑戦です。
トーナメント方式の3回勝負なので、作戦は体力温存です。
伊東さんは今まで別のウィペットで6度日本一を目指しましたが、一度もジャパンカップを制したことはありませんでした。
今回はどうなるのでしょうか。
そして、一回戦が始まりました。
スタートで一気に飛び出し、大差をつけて、終盤はペースを落として体力を温存しながらの完璧な勝利でした。
しかし準決勝でもある二回戦の相手は、昨年度のチャンピオン犬です。
昨年度のチャンピオンということは、現在日本最速のウィペットでもあるわけです。ここが一番の山場です。
勝負のカギは相手より先に第一コーナーに入れるかです。
第一コーナーがきついため、インコースを取れるかどうかが非常に重要になってくるからです。
そして、準決勝が始まりました。
なんとかインを取ることに成功し、直線でリードを広げ、そのままゴールしました。
残るは決勝戦です。これに勝てば悲願の日本一の称号が獲得できます。
決勝でもインを取ることに成功し、勝利を収めました。
WINGOも、伊東さんにとっても、JAPANCUP初制覇です。
ルアーコーシングの魅力とは
ライバルとしのぎを削り、ゴール後の満足げな表情。それが魅力だと伊東さんはおっしゃっています。
飼った時はしっぽを振りながら、目を輝かせて喜ぶそうです。
ウィペットがスタジオに登場
今回、スタジオの外の芝生の庭にウィペットがやってきました。
やってきてくれたのは5歳のウィペット、タイラーです。
間近でウィペットの走りを見せてもらうことになりました。
実に軽やかな走りで、俊足っぷりをみせつけられました。
そして、関根勤さんとウィペットも競走することになりました。
結果… もちろん勝負になりません(笑)
関根さんいわく、自分が止まっているように感じたそうです。
体重9キロを超えるジャンボウサギ
秋田県大仙市にやってきました。
東京から約4時間の自然豊かな街です。
今回スタッフが訪れた会場には、体重9キロを超えるウサギがいました。
秋田県大仙市で改良された大型白うさぎの品評会が行われていました。
昭和63年から毎年行われ、今年で開催28回目となります。
ジャンボうさぎとは
- 正式名称:日本白色種の秋田改良種
- 通称:ジャンボうさぎ
- 発祥:秋田県大仙市
- 体長:65センチ
- 体重:9キロ
地元だけではなく、日本全国から愛好者たちが集まり、美しさと大きさを競い合います。
通常のうさぎは体長30cm、体重9キロくらいですから、いかにジャンボうさぎが大きいかご理解頂けるかと思います。
今年の大会には全国から74羽のジャンボうさぎが出場しました。
ジャンボうさぎ愛好家の富岡さんのお宅に訪問
ジャンボうさぎ飼育歴10年弱。飼育しているジャンボうさぎの数18羽。過去には3つのタイトルで優勝した経験もあるジャンボうさぎフリークの富岡さんのお宅におじゃますることになりました。
富岡さんの家には、手作りのうさぎ小屋が設置されていました。
餌は秋田県産の米や飼料400gと野菜500gを1日2回が与えられています。
ジャンボうさぎは暑がりなため、部屋には工夫が施されています。
うさぎは気温28度を超えると体温調節ができなくなるため、風通しをよくするため、小屋の側部は全て開放できるつくりになっています。
ちなみにうさぎは汗をあまりかきません。
うさぎの耳の皮がうすいのは、毛細血管で放熱して体温を冷やすためです。
富岡さんのお宅では、ジャンボうさぎの赤ちゃんも誕生しています。
生後1ヶ月ですでに体重は2kgあり、生後10ヶ月になる頃には7〜9キロになるそうです。
今回の品評会で富岡さんは優勝できませんでしたが、来年は頑張るとおっしゃっています。
何年やれるかわからないが、続けられる限り育ててみようかなと考えられているそうです。